「大福帳」という教育ツール
KogoLab Research & Review非常に素朴な、一枚の厚手の紙を、生徒と講師がやりとりするというシステム。 授業のポイントを書かせるようなやり方もあるのだそうだ。
向後先生のPDF
KogoLab Research & Review非常に素朴な、一枚の厚手の紙を、生徒と講師がやりとりするというシステム。 授業のポイントを書かせるようなやり方もあるのだそうだ。
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KJ法のステップ | KJ法・問題解決・発想法 | 自己改革 | 組織開発のエバーフィルド
昨日もKJ法を一部使った講習を受けたのだが、そのときに、KJ法では、似たカードを集めてグループにタイトルをつけるだけではなくて、文章化を試みるのがよいと教えていただいた。
大事なことなのに知らないことって多いなぁとおもう。
わたしが参加したのは、南山大学元教授の中堀仁四郎先生が率いるヒューマン・インターラクション・ラボラトリー研究会(HIL)という団体の2006年5月の3泊4日のTグループセッションでした。
HILはWebサイトがないようなので、南山人間関係研究センターのURLを書きますと、以下の通りです。
http://www.nanzan-u.ac.jp/NINKAN/kokai/2006/laboratory03.html
つい先日、フォローアップ研修が終わったばかりで、あまり軽々に総括できないし、したくないのですが、わたしにとってはとても重要な体験になったこと、今後も継続的に学びたいと考えていることだけは確かです。
聴くこと、コミュニケーション技術、会議をうまく進めるテクニックなどを扱った本は、街の書店に山積みされています。どれも似ているように見えますが、本質的なところに触れているものと、浅いテクニックの寄せ集めとに分かれるようにわたしには感じられます。
21世紀の社会科学にとっては、客観的で検証可能な外部としての社会システムのデザインの技術ではなく、「自己を含む集団」に対して統治していくための技術であり思想が重要であると考えます。
易しそうに見えても高度なものが多いのがこの分野の特徴だと思います。インタフェースが洗練されすぎていて、その奥深さがかえってわかりにくいのかもしれません。ともあれ、ぜひ一読いただきたいものばかりです。
JAA Website - JAA News : 2006年度調停人養成講座・基礎編を開催します。
日本仲裁人協会主催の、調停トレーニングの案内です。
わたしも講師として参加します。
東京の弁護士会館で、このトレーニングができるというのは感慨深いです。
ちょっと高い(会員4万円、非会員5万円)かもしれませんが、内容は良いものです。
ご興味のある方はこの機会にどうぞ。
きみ、マイクの持ち方を気をつけた方がいいよ。
マイクが近すぎる。
あと、使っていないマイクにスイッチが入っていると、あちこちに当たっている音が耳障りだよ。
と、教えていただいた。
消費者教育の文脈で、現物教育「レアリア」という考え方があるらしい。
例えば、本物の住宅メーカーの営業マンと、子どもが商談を模擬で行ってみるという教育方法を言うらしい。
らしい、ばかりで、レアリアがなくて恐縮です。
人前で話をするためのコツとして、3つの数字を教わった。
3分、8分、15分
3分:耳。耳から聞く話は3分で飽きる。3分経てば、話すトーンを変えたり、具体例を出したり、例を変えたりすべきである。
8分:目。目にするものは8分で飽きる。パワーポイントを次に進めるだけでなく、別のものを見せる(例えばホワイトボードとか、実演とか)のが効果的。
15分:行動。同じ行動は15分で飽きる。ロールプレイなどもなるべく15分以内でできるものを。ただし、これは原則としての数字だから、例えば調停ロールプレイなどはもっと長くてもいいのだろう・・
TVに頼らずに子どもと遊ぶ方法が365個挙げられている。
日本語の帯では、知育みたいなことを強調しているが、べつにそういうことに関心があまりなくても、子どもと遊ぶネタとして、良いのではないかと思った。
また、少しアレンジすれば、ワークショップのアイスブレークネタにも使えるものもありそうな気がする。
堀公俊、加藤彰[2006]『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』(日本経済新聞社)
日本ファシリテーション協会の会長と関西支部長の著作。
ファシリテーション・グラフィックの考え方、方法を包括的に解説している。
懇切丁寧というか、とても親切な本で、便利な道具集(p196)には、模造紙に書くために三菱のプロッキーがいいとか、模造紙を貼り付けるためにガムテープではなくて養生テープ(セキスイ、マスクラフトテープ)が良いとか、とても実際的に役に立つ話を紹介している。
北川達夫、フィンランドメソッド普及会[2005]『図解 フィンランド・メソッド入門』(経済界)
を見ていて思うのは、リテラシという概念が、読み書きそろばん的な、要素技術習得能力から、プレゼンや発想などの局面で、構造を使いこなす能力に拡張されつつあるのではないかということだ。
たとえば、表現力のトレーニングでは、以下のようにフォーマットを使って書かせる(p50)
第一段落 あながた好き/嫌いなものについて説明しましょう
第二段落 なぜ、それが好き/嫌いなのですか?
(わかりやすい理由+理由の説明)
第三段落 なぜ、それが好き/嫌いなのですか?
(まあまあわかりやすい理由)
第四段落 なぜ、それが好きなのですか?
(思い出、体験談を説明し、あなただけの特別の理由)
第五段落 最後にいかにそれが好き/嫌いであるかを強調しましょう。
トレーニングは朝8時半からの予定だが、7時半ごろにだいたい皆集まる。
簡単な朝食を教室でとりながら待機していると、8時過ぎには、講義が始まる。
Pepperdineの企画としては、ハワイでは初めてだということで、かなり有力な人が集まっている。
30人のクラスのうち、トレーニングを行っている人間が三分の一くらいいるのではないかということだった。
HawaiiのADRセンターの代表もいる。
参加している裁判官は7人。
残りのほとんどは弁護士で、スコットランドからも来ている。
年齢はかなり上の方が多く、よくわからない。
明らかに私が最年少だ。
わたしも委員だった調停人養成教材の2006年度版が公開されました。
3年間続きましたが、夢のようなというか、奇跡のような委員会で、とても多くを学びました。関係各位には、感謝しきれません。
わたしがいうのもなんですが、まだまだ荒削りな教材だと思います。しかし、これをひとつのステップに、建設的な議論ができるようになるとよいなと思います。
東大の教育学部でこの夏学期に講座が行われるので、他学部履修で出席してみた。
人数は30人程度でちょうど良い感じ。
講座のタイトルは「表現教育の現在」という名称で、隔週で行われる。
一回につき約3時間半で全8回。
1回目が終わったが、先生自作のワークショップアクティビティを数多く実際にやってみるというスタイルで進められた。講義も少しあり次回以降は講義も増えるらしい。
いいでしょ?
・・ミーハーですいません。(いい歳して・・)
昨日、平田オリザさんがおっしゃっていたことで、印象的だったこと。
心を通わせたり、心を豊かにすることに時間もお金も全く使おうとしないのに、ちょっと調子が悪くなると医者にかかれという風潮は、毎日ファーストフードのハンバーガーを食べ続けて、メタボリックになったら医者にかかれというのと同じで、異様である。
いや、まったく。
もとえ先生からの質問もあったので、確認してみたら、第一回目のクラスでやったことは、「演技と演出」の中の特に第一章で書いてある内容と重なっていました。
たとえば、1~50の数字カードを配って、大きい数字は「大きいものを作る会社」、小さい数字は「小さいものを作る会社」として自分で考えて、自己紹介をしあい、足して50になる組み合わせを目指してカップルになるというゲームなど。
鈴木克明[2002]『教材設計マニュアル―独学を支援するために』(北大路書房)
よいと思ったのは、テストに対する考え方のところで、
・テストから逆に、教材開発を行うべし
・テストは、順位付けに用いるべからず
・テストは、入り口でトレーニングに入るかの選別と
(それも2種類ある)、出口での理解の確認に行う
・テストの出来が悪ければ、教え方を見直すべし
といった基準が出されている。
*
と、以前、mixiに書いたのを、ちょっといじって再掲。
サブタイトルは、「独学を支援するために」と書かれているが、独学でなくてももちろん役に立つ。
学習課題には、
・言語機能と知的技能
・運動技能
・態度
の3つがあって、それぞれ「テスト」の仕方が異なるという点も紹介されている。
態度ないし、心をどうやってテストするか・・が、問題だが、それについては、3つ(わかりやすく説明するにはなんでも3つがいいのだ・・)の手段として、
・論文を書かせる
・行動を観察する
・「あなただったらこんなときどうするか」を聞き、さらにその意図を聞く
というやり方が紹介されている。
心までテストされて、いやだなぁと思うか、それとも、こんなことでは心はわからないぜとおもうか。
関計夫[1965]『感受性訓練―人間関係改善の基礎 』(誠信書房)
東大・教育学部の図書館で借りてきて読んだ。
感受性訓練というタイトルだが、内容はTグループについて書かれている。
著者は、執筆時点では九州大学教授。
同じことを今行えば問題になりそうなことも載っているが、手作りで実践してきたことを具体的に紹介してあり、「使える」なあと思うところも多々あった。実際に現在の南山でやっていることと重なっているところも多く、Tグループの参加経験者にとっては特に、なるほどこういう意図でああいうことをやっていたのかと合点が得られるだろう。
雨の中、多数来場ありがとうございました。
ブートキャンプをやっているという、シニアめの方もおられたり、熱心でした。
http://www.pi-forum.org/act/training2007/index.html
講師をさせていただくことになりました。
よろしくおねがいいたします。
個人的には、松浦さん、篠田さんの部分が楽しみです。
アドラー心理学の野田俊作先生が、「ジャーナル」という自己成長を目的として、ノートに考えたことを書くという手法を紹介している。
ポイントは、他人が読んでも分かるように文章化をするということだそうだ。
アイデアマラソンとも似ている。
以前、カリフォルニアのメディエーション機関で、学生さんには、メディエーションセンターで電話受付などの手伝いをしてもらいながら、毎日、今日何を学んだかをノートに書くというワークを課しているという話を聴いたことがある。
過去のエントリー:アイデアマラソン
「24時間以内にあった良かったことを話してください」
これは、東京新聞(2007年8月31日朝刊)で、臨床心理士の榊原明美さんが、ワークショップの活動として紹介していたもの。
日本人は反省好きで、ネガティブな側面を見つけるのは得意だが、肯定的な側面に目を向けて話をするきっかけにするのだという。
調停トレーニングはどこで受けられますかという質問を良く受けるので、まとめてみました。
他にもご存知なかたは、ぜひお知らせください。
申込期間が1ヶ月しかありませんが、告知が始まりました。
わたしも講師をします。
トレーニング教材作成に直接係わった関係者が講師として参加します。
昨年の基礎編に参加していない方でも、参加できるようになりました(参加資格の詳細は、案内をごらんください)。
独立行政法人雇用・能力開発機構/アビリティガーデン:能力開発技法一覧
この表はいいなぁ。そうとう優秀な人が作ったようだ。
ラボラトリー・トレーニングについても妙に詳しい。
川喜田二郎[1967]『発想法―創造性開発のために』 (中公新書 (136))
川喜田二郎[1970]『続・発想法』(中公新書 (210))
たまにKJ法を使うことも出てきたので『発想法』を読み返してみた。『続・発想法』は始めて読む。
パースのアブダクションという概念をこれほどフィーチャーしていた本だということについてはすっかり忘れていたというか、たぶん読んだときにはアブダクションの概念についてよく知らずに読み飛ばしていたのだろう。
パースやアリストテレスを引いて、可謬的な思考方法が、参画型の民主主義を作るという信念と情念(!)を訴えている。
情念型の本だというのが、今回読んだ印象だ。
梅棹忠夫の知的生産の技術もそうだが、60年代後半の京都方面で作られた本は、読みやすさと、しかし、大それた相手に果敢に向かう蛮勇と、ある種の徒党を組んで闘っているという・・独特な感じが入り混じっている印象がある。
視覚化のA型と、文章化(または口頭化)のB型の組合せが重要で、決して視覚的な整理術に留まるものではないのだということを言っている。
また、累積KJ法と呼ぶ、できあがっている構造図をさらに進化させる手法についても紹介していた。
確かにこうした話は通り一遍で本で読むだけでなく体験して、体系的に学ばないとわからないだろうとも思う。
こっち↓は、リンク元がよく分からない。
http://www.pref.tochigi.jp/syougai-gakusyuu/jinken_siryou/jinken_kouminkan3-1-1.pdf
個人的にはじゃんけん系が好き。
比較的短い時間でできるし、少し体を動かせるし、身体接触もないので。
人権研修に携わるものとして、多くの「理念団体」「ラディカルウィルに基づく団体」において、「理念の実現にふさわしくない体制」「理念の実現につながらない事業」「理念にもとる行動を恥じない人々」の三悪が、理念に惹かれて、組織を支えている人々の人権を蹂躙している現実が続いていることにも、改めて気づかされました。
いや、まったく。
こういうのが嫌で理念に共感してても行動しない人も多いのだろうと思う。
言っていることとやっていることが違いすぎると信頼されないというのは当たり前の話で。
このブログ、おもしろいし、ここでやっているトレーニングもとても興味深い。
[を]私塾について
を見ていて、私塾もいいなぁと考える。
わたし自身、メディエーショントレーニングをすることが増えて、もちろんそれはそれで勉強になるのだが、体験型でなく、勉強・調査・研究としてのADRの議論を、同志的な人とやってみたいなぁと。
*
体験型の提供者としての能力向上のための学習も続けたいと思っているのだが、こちらについては、他の人の主催するワークショップに参加するのがよい気がしている。
よくどうやったら良いトレーナーになれるかと聞かれることも増えてきたが、こちらが聞きたいと言いたい気持ちをぐっとこらえて、いろいろ考えてその場その場で答えている。
いまのところ、インストラクションデザインの考え方をある程度勉強することと、実際にワークショップに参加するのが一番だろうと思っている。
インストラクションデザインの考え方を知るなら、↓がいいと思う。
http://hirie.sakura.ne.jp/2007/04/post_165.html
*
NAFCMで働いていたTimothy Hedeenの論文が、米国のコミュニティ調停の運動を概観するにはとてもわかりやすい。
様々な論文を総説的に紹介している。
Med-Arbが廃れたという話もちらっとでている。
英文では、普通にWebで論文が公開されていることも多いし、Hein Onlineみたいな有料データベースでは、ザクザクPDFで読める。
日本語の論文の電子化状況とは大違いだ。
早稲田大学人間科学部・向後千春教授(教育工学)が紹介している方法。
単にインタビューするのではなくて、3人目が文章化をする。
話し手、聴き手、書き手のそれぞれが勉強になる方法で面白い。
以前、平田オリザ先生がおっしゃっていたのだが、日本の普通の教育では、決まり切った答え方を再生させる方法と、まったく自由にやらせる方法(そして権力的・権威的に評価するだけ)の二極化している。
「自由にやる」ためには、「型」があったほうが便利であるのだが、「型稽古」の一つとして面白いと思った。
模造紙は、地方によって呼び方が違うらしい。
名古屋(東海地方)ではB紙という。
先日の名古屋でのトレーニングで、模造紙と言ってから、B紙と言い直したりしてみたが、自分の中で定着している言葉を言い換えるのはなかなか難しい。
新潟では大洋紙と呼び、九州では広用紙(ひろようし)と呼ぶようだ。
2008年調停トレーニング活動は12月23日で終了。
わたしにとっては、調停トレーニングは、アウトプットの場としてだけでなく、インプットの場としても重要である。
トレーニングについては、だんだん厚かましくなり、だんだん楽しくなってきた。
少しずつ完成度を上げているつもりなのだけれど、参加されている方の評価はどうかなぁ。
今年の特徴は、
・実務に取り組んでいるグループでのトレーニングの場面が増えたこと。
・トレーニングへ弁護士の方に参加いただく場面が増えたこと。
といったあたり。
ADR法認証しか考えていないグループと、実務に取り組みつつあるグループでは、調停トレーニングへの取り組み方が全く違う感じがする。
わたしとしては、後者のグループのほうが断然勉強になる。
来年以降の抱負(希望)としては、
・士業以外での普通の企業での「交渉トレーニング」「メディエーショントレーニング」をやってみたい。
・「制度設計」の考え方をトレーニングにもっと本格的に取り入れたい。
といったあたり。
トレーニングも良いけど、ちゃんと研究成果を出してね、という声もいただく。
ありがたいことに、というかなんとか。
*
最近つくづく思うのは、メディエーションスキルは、中間製品(ミドルウェア)だということだ。
コンピュータの世界での比喩で言うなら、ファシリテーティブメディエーションスキルは、たとえば、JAVA言語にあたるのかもしれない。中間製品がいくらすぐれていても、それを使った最終製品が優れていなければ、実はあまり意味がない。JAVA言語で書かれていること自身を売りにしているソフトウェアはうさんくさい。もっと古い言語で書かれたソフトでも有用なアプリケーションは存在する。
中間製品としての完成度を高めると共に、「良い最終製品」に使われることが大切だと思う。
消せる紙(し)|持ち運び可能なホワイトボードマーカー用模造紙
模造紙のようなホワイトボードのような「消せる紙」。
持ち運べるのと単価が安いのが良さそう。
固定できる下敷きも一緒に組み立てられると良さそうなのだが。
IDEA CAMP経由。
この間、ワールド・カフェというファシリテーション手法を体験したくて参加してきた。
その前に、嘉村賢州さんのhome's viについてのプレゼンがあり、これも興味深かった。
ワールド・カフェというのは、ファシリテーターのコミュニケーションスキルにあまり頼らなくても成立できるところが面白いと思った。
トーキングスティックを使うことなど、ファシリテーションのノルムを守ってもらうために、スキルよりも環境を整えるという思想があるようだ。
80分ぐらいだと本当にあっという間に終わってしまう。
先日の東京弁護士会のトレーニングで、ホワイトボードの使用について聞いた結果。
全15名中・・
ホワイトボードが事務所にある人8名。
ホワイトボードを日常的に使っている人4名。
という結果だった。
ホワイトボードを使ったブレストに興味を持たれた人が多かったようだ。
簡裁にも置いて使ったらいいなどとおっしゃっている方もいた。
東京三弁護士会実務研究会での調停トレーニングのアンケート結果を見せていただいた。
総合満足度の平均値が4.64点(5点満点)と非常に高評価だった。
やっぱりGさんとOさんと一緒にやったのがよかったようだ。
コメントの中に、「講師が公平だった」と書かれていたものがあった。(講師名は特定されていなかった)
こういうコメントをいただいたのははじめてだけれど、メディエーショントレーナーとしては何よりの評価かもしれない。
反省点としては、わたしが担当した傾聴スキルについては、もう少し丁寧に説明したり、練習メニューを考えた方がよいかもしれないという点だ。
ペアでの言い換えのワークなどは、弁護士同士でやると、話し手が論理的すぎて、聴き手にとって言い換えるまでもない印象になるのかもしれない。このあたりはもっと意識的にやらないととおもった。
演劇系のワークショップを経験したいと思って、明神慈さん率いるポかリンのものに参加してみた。
以前、平田オリザさんを中心に、もう少し若い世代の方が参加したワークショップ研究会の報告書を読んでいて、その中で、明神さんの名前があって気になっていた。たまたまタイミングが合って、参加することができた。
役者さんがたくさん参加されていて、場違い観が否めないところはあったのだけれど、とても温かく参加させてもらって、想像以上に楽しかった。
身体を扱うことばかりで、わたし自身の扱いづらい身体と向き合うというのは大変には違いがないのだけれど。
自分の軸を持とうとか、おなかから声を出そうとか、比喩的に言うのは簡単なのだが、文字どおり身体でやろうとすると、あまりに大変。
でも、それをやろうとすることは、むしろ楽しいし、一瞬でもそういう場面があったとしたら、その快楽度はかなりなものである。
ワークショップの進め方について、とても説得力があって、ロジカルかつアートフルだった。
ポかリンの演劇も見たい。
最近の調停トレーニングでは、調停人役のデモをするようにしている。
昔はDVDを見てもらっていたのだが、どうしてもステレオタイプの理解の助長になるところがあり、また、参加者が眠くなるという理由もあり、ライブの方がよいのではないかという趣旨で行っている。
ただ、これが、うまくいくときとうまくいかないときがある。(このうまくいくということは、合意できる、合意できないとは違う)
うまくいかないなりにやってみせることに意味があるとは言っても、やはり納得感につながるようにと考えてはいる。
たまたま当事者役になる人の状況とか、他の参加者の雰囲気とか、部屋の設定とかとともに、自分自身のコンディションの問題、、その時の関心も影響している。また、自分自身の能力の問題もある。
トレーニングのエンターテイメント性を追求するつもりはないが、存在として説得力が持てるように精進しなきゃな、とは思っている。
11月の終わりから沖縄の修道院で行うセッションに申込をした。
元南山大学教授の中堀仁四郎先生が主宰するHIL(ヒューマン・インターラクション・ラボラトリー)によるもの。
楽しみ。
録画しておいた、NHK スタンフォード白熱教室、第3回「最悪の家族旅行」を見た。
ビジネス開発のための、ブレインストーミングの方法論を体験型で教えている。
ティナ・シーリグTina Seelig先生。
学生の、演技する気満々のプレゼンもおもしろい。