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2008年の調停トレーニングふりかえり

2008年調停トレーニング活動は12月23日で終了。

わたしにとっては、調停トレーニングは、アウトプットの場としてだけでなく、インプットの場としても重要である。
トレーニングについては、だんだん厚かましくなり、だんだん楽しくなってきた。
少しずつ完成度を上げているつもりなのだけれど、参加されている方の評価はどうかなぁ。

今年の特徴は、
・実務に取り組んでいるグループでのトレーニングの場面が増えたこと。
・トレーニングへ弁護士の方に参加いただく場面が増えたこと。
といったあたり。
ADR法認証しか考えていないグループと、実務に取り組みつつあるグループでは、調停トレーニングへの取り組み方が全く違う感じがする。
わたしとしては、後者のグループのほうが断然勉強になる。

来年以降の抱負(希望)としては、
・士業以外での普通の企業での「交渉トレーニング」「メディエーショントレーニング」をやってみたい。
・「制度設計」の考え方をトレーニングにもっと本格的に取り入れたい。
といったあたり。

トレーニングも良いけど、ちゃんと研究成果を出してね、という声もいただく。
ありがたいことに、というかなんとか。

最近つくづく思うのは、メディエーションスキルは、中間製品(ミドルウェア)だということだ。
コンピュータの世界での比喩で言うなら、ファシリテーティブメディエーションスキルは、たとえば、JAVA言語にあたるのかもしれない。中間製品がいくらすぐれていても、それを使った最終製品が優れていなければ、実はあまり意味がない。JAVA言語で書かれていること自身を売りにしているソフトウェアはうさんくさい。もっと古い言語で書かれたソフトでも有用なアプリケーションは存在する。

中間製品としての完成度を高めると共に、「良い最終製品」に使われることが大切だと思う。

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2008年12月25日 09:36に投稿されたエントリーのページです。

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