鈴木克明[2002]『教材設計マニュアル―独学を支援するために』(北大路書房)
よいと思ったのは、テストに対する考え方のところで、
・テストから逆に、教材開発を行うべし
・テストは、順位付けに用いるべからず
・テストは、入り口でトレーニングに入るかの選別と
(それも2種類ある)、出口での理解の確認に行う
・テストの出来が悪ければ、教え方を見直すべし
といった基準が出されている。
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と、以前、mixiに書いたのを、ちょっといじって再掲。
サブタイトルは、「独学を支援するために」と書かれているが、独学でなくてももちろん役に立つ。
学習課題には、
・言語機能と知的技能
・運動技能
・態度
の3つがあって、それぞれ「テスト」の仕方が異なるという点も紹介されている。
態度ないし、心をどうやってテストするか・・が、問題だが、それについては、3つ(わかりやすく説明するにはなんでも3つがいいのだ・・)の手段として、
・論文を書かせる
・行動を観察する
・「あなただったらこんなときどうするか」を聞き、さらにその意図を聞く
というやり方が紹介されている。
心までテストされて、いやだなぁと思うか、それとも、こんなことでは心はわからないぜとおもうか。