提出した
ようやく一区切りと。審査はこれから。
季節はすっかり秋ですな。
*
こちらも出たようだ。
太田勝造編 (2010)『裁判経験と訴訟行動 現代日本の紛争処理と民事司法 3』東京大学出版会
入江, 秀晃 (2010) "交渉とADR", 『現代日本の紛争処理と民事司法 3 裁判経験と訴訟行動』 太田 勝造 & フット ダニエル eds., 東京大学出版会. 239-255.
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ようやく一区切りと。審査はこれから。
季節はすっかり秋ですな。
*
こちらも出たようだ。
太田勝造編 (2010)『裁判経験と訴訟行動 現代日本の紛争処理と民事司法 3』東京大学出版会
入江, 秀晃 (2010) "交渉とADR", 『現代日本の紛争処理と民事司法 3 裁判経験と訴訟行動』 太田 勝造 & フット ダニエル eds., 東京大学出版会. 239-255.
ADRについても、少しずつ潮目が変わってきているような気がしている。
何が良い動きで、何がevilなのか、なかなかわかりづらいのだが。
(リハビリ期間なので、無内容なのはご容赦ください。)
ウィキを支えた無償投稿カルチャーの落日 | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイトこのような説は、もっと根本的な人間の性質を見落としている。ほとんどの人間は、「ただ働き」なんてしたくないのだ。
岩佐, 美代子 (2010) 岩佐美代子の眼―古典はこんなに面白い, 笠間書院.
中世の和歌の研究をされた方の聞き書きインタビューなのだが、穂積重遠の娘という意味での関心で読んだ本。
穂積家は牛込に千坪のお屋敷で暮らしていたらしいが、その家の間取りまで載っている。
空襲で家が燃えるとき、地元の近所の人たちが、穂積先生の書庫を焼くなと言って、消火に手伝いに来てくれたらしい。こういったエピソードも紹介されている。
岩佐さんはかなり奔放な発言をされる方で、読み物としてもおもしろかった。
いちばん大きなものは出し終えたあと、9月末締め切りのもう2本も、遅れてすいませんと謝りつつ、一応出し終えた。スケジューリングには、反省が残る。
昨日は、新潟県司法書士会の事例検討会に参加させたいただいた。
弁護士会の事例検討会とはまた違う雰囲気で勉強になる。
司法書士会側にとっても、わたしのような変な存在がいることで、議論が変化するはずである。
そういうものとして使っていただければありがたいとおもっている。
予定を入れたときには、論文を出し終えて一息ついているので、気分転換にもなるかなとか考えていたが、単に休めていない日が続いている気がしなくもない。
まあ、そうは言っても、少しずつ落ち着いてきている。
多いのだけれど、何もかもやれるわけではないから、少し中長期的な見通しを考え直そうと思っている。
自分が研究するテーマが探せないという人がいたら、もう、お腹いっぱいになるくらい助言したいという、助言欲が沸々と湧くが。
法律のひろば9月号のADR特集では、日本司法支援センター(法テラス)第一事業部長補佐の佐々木文氏の報告が面白かった。
2009年度に法テラスが受けた約40万件の情報提供件数のうち、認証ADR機関紹介件数は、わずか679件に留まる。P50
佐々木, 文 (2010) "法テラスに寄せられる法的トラブルとADR", 法律のひろば, 63(9), 47-51.
非常に上品な書きぶりではあったが、要は、ADR機関って、何やっているのかわからないから紹介しようがない、ということを言っておられるようにおもう。
三連休を利用しての研修会。稲葉先生との共同講師。
初日は参加せず、三日目は一人で実施させていただいた。
岩手から沖縄まで、全国各地の熱心な参加者が20名おられた。
早いもので今年で5年目だが、この講座もひとつのきっかけとして実務が始まった地域もいくつかあり、わたし自身も重要な機会だと考えている。
毎年、少しずつ実験的な試みもさせていただいている。
休憩時間に、富士山と言えば山梨県か、静岡県かというディベートをしている人たちがいて、おかしかった。
11月の終わりから沖縄の修道院で行うセッションに申込をした。
元南山大学教授の中堀仁四郎先生が主宰するHIL(ヒューマン・インターラクション・ラボラトリー)によるもの。
楽しみ。
文字どおりの生死をかけたこのニュースの結末がハッピーエンドでまことにめでたい。
過去のエントリー:
16人おじさん漂流記
ロビンソン・クルーソー
のように、サバイバルものには、とても関心がある。
それで、このニュースには、妙に感情移入して見ていた。
まあ、わたしのようなひ弱な人間が実際にあの場所で生きながらえるのは難しかった気もするが。
弁護士会での調停トレーニングはいつも緊張するが、参加いただいた方が温厚でまじめな方ばかりで、とてもよい雰囲気で実施できた。
大村扶美枝弁護士と二人での講師。参加者は7人と少なめ。
4時間というのは中途半端な長さでどうかなとおもっていたが、そこそこ伝わった実感がある。
中村光児 (2009)『ゴム銃オフィシャルガイドブック』社会評論社
長男とゴム銃づくりをやってみた。
最初に作ってみたモデルは、これ↓。
現在制作中なのは、これ↓。
作ってみて分かったのは、
・ホームセンターで木材や小さいネジを買うこと自身もなかなか面白い
・工作自身は、工具がないならないなりにやれるが、いろいろ便利な道具が欲しくなる
・不器用でもそれなりに作れたという満足度がある
・割りばしゴム銃に比べて、精度がよく、勢いよく飛ぶので、撃つ楽しみがある
といったところ。
福島県のS弁護士から教えていただいた、弁護士としての紛争解決の基本的なアプローチとして、以下があるという。
第一に当事者間の利害の調整で問題解決を図る。
それがうまく行かないときには、第二に、権利義務関係の問題として処理を図る。
それがうまく行かないときには、第三に、手続き的公正さに配慮して処理をする。
そのうえで、この考え方と、自主交渉援助型調停の考え方が一致しているかと質問をいただいたのだが、その場では、あまり適切に回答できなかったように思う。
手続き的公正さという話が、立証責任の分配みたいな話に限定すれば、上記の順序が正しいのだと思うが、利害の調整に第三者が関わる限りは、最初から手続き的公正さに配慮せざるを得ないはずで。
という内容を考えていたら、うまく答えられなかった。
考え中。
穂積重遠が、法律家が法律を振り回すのは、法律の勉強のしすぎではなくて、勉強が足りないためにおきるという話をしきりに書いている。
そのことと、上記の思考の順序との関係についても考えている。
ある家裁では、インシデント・プロセス法による事例検討会を行っているそうだ。
検索してみた中で、いいなと思う説明は、社会福祉分野に多いように感じる。
インシデントプロセス法 - NPO法人にいがた・オーティズム
事例検討会の方法論についても、もう少し、自分自身としても勉強する必要があると感じている。
be the change you want to see in the world
*
この言葉を最初に教えていただいたのは、コロンビア大学のBeth Fisher Yoshida先生だったが、その後、メディエーションの文献でも見かけた。
変化であり続けるというのはなかなか大変だが、それを拒むと衰退するということだとおもう。
でも、休むに時があり、なのだから、変化を焦ることはむしろ変化を拒んでいるということなのだろう。
紛争は水のようなものである。
適切な量は恵みだが、多すぎれば災害になる。(P.xiii)
Constantino, Cathy A. & Merchant, Christina Sickles (1996) Designing Conflict Management Systems: A Guide to Creating Productive and Healthy Organization, Jossey-Bass.
自分の所属する資格団体では、玉石混淆で、素晴らしい人もいれば、ひどい人もいて、もちろん沢山の普通の人もいるということは、皆認めるのだけれど、ひとつ隣の団体においてもそのような状況があることに対する想像力を持つ人が、何と少ないことだろうかとおもう。
磯田道史(2003)『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』 (新潮新書)
前いた会社の先輩だったyagianさんのサイトで見かけて読んだ。
もうすぐ映画が公開される。
http://www.bushikake.jp/
加賀藩のソロバン係を勤めた武士の親子の生涯を、発見された家計簿を元に読み解いていった本。
なかなか感動的な話で、映画化されたというのもうなづける。
加賀藩時代もエリート官僚なら、新政府の海軍でもエリート官僚として活躍するのだが、加賀藩での暮らしはかなり財政的に逼迫、というか破綻寸前だったために、詳細な家計簿をつけはじめたということである。
猪山家の会計技術は藩という組織の外でも通用する技術であった。この違いが猪山家を「年収三六〇〇万円」にし、由緒だけに頼って生きてきた士族を「年収一五〇万円」にした。P176