磯田道史(2003)『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』 (新潮新書)
前いた会社の先輩だったyagianさんのサイトで見かけて読んだ。
もうすぐ映画が公開される。
http://www.bushikake.jp/
加賀藩のソロバン係を勤めた武士の親子の生涯を、発見された家計簿を元に読み解いていった本。
なかなか感動的な話で、映画化されたというのもうなづける。
加賀藩時代もエリート官僚なら、新政府の海軍でもエリート官僚として活躍するのだが、加賀藩での暮らしはかなり財政的に逼迫、というか破綻寸前だったために、詳細な家計簿をつけはじめたということである。
猪山家の会計技術は藩という組織の外でも通用する技術であった。この違いが猪山家を「年収三六〇〇万円」にし、由緒だけに頼って生きてきた士族を「年収一五〇万円」にした。P176
コメント (2)
どうもADR以外のコメントばかりでお恥ずかしいですが。
先日ご紹介の「岩佐美代子の眼」では、お姫様が大らかな知性で以って、戦後、
堂々としたキャリアウーマンに変身されたのを、胸躍らせて読みました。
…これも買わずばなりますまい。
投稿者: まのじ | 2010年10月29日 09:11
日時: 2010年10月29日 09:11
岩佐さんの本をお読みになったのですね。
岩佐さんは、非常に魅力的な語り口されますね。
投稿者: ヱ | 2010年10月29日 15:29
日時: 2010年10月29日 15:29