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メディエーションのコンセプト アーカイブ

2006年09月26日

自分から変わる

自分が「変わる」ことは難しい。私たちはそのことをよく知っている。 では、なぜ―― なぜ「変わる」ことが難しいと知っているのに、他人を、変えたがるんだろう。 [結] 2006年9月 - 結城浩の日記

他人を変えようとするのではなく、自分が変わることをいとわないこと。

2006年10月07日

河合隼雄のカウンセリング入門

河合隼雄のカウンセリング入門―実技指導をとおしてを読んでいる。

お世話になっている人から、読んでみたらと言われて読んでいるが、非常に面白い。

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2006年10月23日

Wikipediaでの「調停」の記述

ふと気になって、Wikipediaで調停という言葉と、英語版WikipediaでMediationという言葉を引いてみた。
質、量ともに英語版は充実している。日本語版は、法律用語としての位置づけに留まっている。
英語版Wikipediaでは、2004年から、自身のプロジェクトのための、Wikipedia:Mediationのプログラムをスタートさせているようだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/調停
http://en.wikipedia.org/wiki/Mediation
http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Mediation

Wikipediaのプロジェクトでの説明で、メディエーターは、使節ないし特使(emissary)ではないし、私的調査ではないし、心理学者やソーシャルワーカーではないし、代理人ではないし、セキュリティガードではないという説明をしている。

2006年10月25日

古い調停委員研修の資料

古い調停委員研修の資料を読んでいる。
古いなぁと思うところももちろん多々あるが、いいこと書いてあるなぁというところもある。

 ・・実情把握の要諦は、辛抱して、双方気のすむまで述べさせ、これを聞くことにあるのである。
 ただ、ここに特に注意を要することは、調停において把握すべき実情というのは、訴訟における争点の真実発見というような狭いものではなく、紛争の事情関係をも含めたものである。
 ・・
 とっくりと 実情きくが 虎の巻
P88
財団法人日本調停協会連合会編[1963]『調停委員の研修用テキスト』(財団法人日本調停協会連合会)

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2006年10月26日

調停人の行動規範・倫理

博士論文では、調停人の行動規範・倫理を研究しようと考えている。

調停で知った秘密をベラベラ外でしゃべってはいけないというような当たり前の内容だけでなく、調停人の20年前の教え子が当事者で来たらどうする?(断るべき?情報開示して相手方が納得したらいい?)、とかの微妙な問題を扱う。


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2006年11月03日

Tグループ参加体験

わたしが参加したのは、南山大学元教授の中堀仁四郎先生が率いるヒューマン・インターラクション・ラボラトリー研究会(HIL)という団体の2006年5月の3泊4日のTグループセッションでした。

HILはWebサイトがないようなので、南山人間関係研究センターのURLを書きますと、以下の通りです。
http://www.nanzan-u.ac.jp/NINKAN/kokai/2006/laboratory03.html
つい先日、フォローアップ研修が終わったばかりで、あまり軽々に総括できないし、したくないのですが、わたしにとってはとても重要な体験になったこと、今後も継続的に学びたいと考えていることだけは確かです。

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2006年11月06日

ワークショップな10冊プラスワン

 聴くこと、コミュニケーション技術、会議をうまく進めるテクニックなどを扱った本は、街の書店に山積みされています。どれも似ているように見えますが、本質的なところに触れているものと、浅いテクニックの寄せ集めとに分かれるようにわたしには感じられます。
 21世紀の社会科学にとっては、客観的で検証可能な外部としての社会システムのデザインの技術ではなく、「自己を含む集団」に対して統治していくための技術であり思想が重要であると考えます。
 易しそうに見えても高度なものが多いのがこの分野の特徴だと思います。インタフェースが洗練されすぎていて、その奥深さがかえってわかりにくいのかもしれません。ともあれ、ぜひ一読いただきたいものばかりです。

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2006年11月10日

オーラル・ヒストリー

御厨貴[2002]『オーラル・ヒストリー―現代史のための口述記録』(中公新書)

オーラル・ヒストリーの価値と方法について、経験を踏まえて書かれた本。
オーラルなとりまとめをいつもされているあってか、とても読みやすい。

わたしが、シンクタンクにいたとき、入社してしばらくはアンケート調査などの定量調査がもっぱらだったのが、ある段階からインタビュー調査の比率が高くなった。
インタビューのノウハウについていくつか教えてもらいながら、ほとんど手探りでやっていったが、インタビュー調査ならではの面白さがあるように思う。

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2007年01月26日

CRSオーラルヒストリー

U.S. Mediation

労働分野のメディエーショントレーニングを元に、コミュニティのメディエーショントレーニングを開始した・・

2007年02月20日

メディエーションで大事なもの

JCAジャーナルの2月号で、中村芳彦先生が、メディエーションで大事なのは、①利用者主権、②社会的実験主義、③反省的実践の3つだと発言されていた。(神戸のシンポジウムの記録)
これは、まったくそのとおりだなぁと思う。

2007年03月18日

empathyとsympathy

Pepperdineのトレーニングでも、傾聴では、sympathyでなく、empathyが大切と強調していた。

英和辞典では、empathyとsympathyともに共感という訳が出ているが、

empathy:understanding of another's feelings(他者の感情を理解すること)
sympathy:capacity to share feelings(感情を共有する能力)

であり、全く異なる。(英英辞典は、Encartaの1つ目の定義から)

empathyの訳語として、共感という言葉は使わずに、「感情理解」と呼んではどうかと思うが、どうだろうか。

2007年03月23日

Ho'oponopono

Hawaiiの州裁判所に置かれている、ADRセンター(Center for Alternative Dispute Resolution)では、用語集を作っているが、そこで、ハワイの現地の言葉である'Ho'oponopono'というものを含めている。

Ho'oponopono - Wikipedia, the free encyclopedia

家族・親族で行う、スピリチャルな紛争解決手続きらしい。

2007年03月26日

Med-ArbとArb-Med

メディエーションをやってうまくいかないときに仲裁(アービトレーション)に切り替えるMed-Arbについては、以前から使われているが、役割の混同という根強い批判がある。

Arb-Medというのは、あらかじめ仲裁の結論を出しておき、それを封筒に入れて糊で貼り付けて誰も見れなくした後、メディエーションに入るというやり方らしい。
メディエーションでどうしても結論が出ないときには、仲裁で出した結論に従うという使い方をする。
確かにこのやり方だと、メディエーションのセッションの最中には、この発言が不利な裁定につながらないかという心配はなくなる。

http://www.adrsystems.com/glossary.htm
この用語集にはでている。

2007年10月28日

調停人になるには、どうすればよいか

Online Guide to Mediation: How to become a mediator: five frequently asked questions about training and careers in mediation(英語)

ボストンに住むメディエーターが書いた文章。
5つのFAQに対する答えが書いてある。

1.どうやって調停人になるのに必要な資格を取れますか?
2.調停人になるのにどんな種類のトレーニングや教育を受ける必要がありますか?
3.プライベートの調停をするためには、トレーニングが必須ではないとしたら、なぜわざわざトレーニングを受けなきゃならないのですか?
4.弁護士であったり法学の学位を取らなければなりませんか?
5.トレーニングを受けた後、仕事を得る、あるいは、報酬を得て調停をするにはどうすればいいですか?

特に気に入ったのが、最後の、どうやって稼ぐかという質問に対する答え。
まず、現実的になりましょう、と言っている。どんな仕事でもそうだが、一夜にして成功はない。とるべきステップというものはあるが、それをしたからといって何の保証もない。大志、創造性、決断力、才能、ビジネスプラン、マーケティング戦略、そしてかなりの程度のが必要・・とのこと。

2009年05月19日

調停、参加要請のハウツー

The 6 Steps to Convening Mediations

調停に参加を求める場合の方法、コツを紹介している。

エレベータートーク(エレベーターの中で説明できる位に簡潔な説明)を作っておくのが大事だと言っている。
「お金と正気さを残して離婚するのを手伝う場所ですよ」とか「あなたのような忙しい弁護士さんを助ける活動ですよ」とかの例を挙げている。

専門分野を設定するのが有効だと言っている。
とても具体的だ。

費用のことは、あなたが心配するほど問題ではないのだそうだ。西洋文化では、という但し書き付きだが。

2014年04月20日

ABAによる調停のスタイルを示したビデオ

STYLES OF MEDIATION Mediation Video Center

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