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古い調停委員研修の資料

古い調停委員研修の資料を読んでいる。
古いなぁと思うところももちろん多々あるが、いいこと書いてあるなぁというところもある。

 ・・実情把握の要諦は、辛抱して、双方気のすむまで述べさせ、これを聞くことにあるのである。
 ただ、ここに特に注意を要することは、調停において把握すべき実情というのは、訴訟における争点の真実発見というような狭いものではなく、紛争の事情関係をも含めたものである。
 ・・
 とっくりと 実情きくが 虎の巻
P88
財団法人日本調停協会連合会編[1963]『調停委員の研修用テキスト』(財団法人日本調停協会連合会)

川柳部分はやや脱力な印象は否めないが、「聞くこと」の重要性をくりかえしているうえに、何を聞くか--紛争の事情を聞く--、どう聞くか--ひたすら聞く--といった記述もあり、さすがにエスタブリッシュされているものが持っている上品かつ本質的なものがあるように感じた。

敬意を持って、批判に取り組んでいきたいとおもう。

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2006年10月25日 10:57に投稿されたエントリーのページです。

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