むしばミュータンスの冒険
虫歯菌のミュータンスが、子どもたちに「どんどん甘いものを食べてくれたまえ」「歯を磨かないでくれたまえ」などと言うつくりになっている、まぁ、言ってみれば啓蒙的な絵本だ。
しかし、作者の加古里子のこの絵本を読むと、歯がむずむずしてきて、より念入りに歯磨きをしたくなるのは大人のほうかもしれないと感じさせるような、エモーショナルな魅力がある。
加古里子さんのほかの絵本では、だるまさんシリーズや、「どろぼうがっこう」など、丁寧だがふところが深いゆったりとした感じが気に入っている。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4494009237/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%93%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%97
加古里子さんが行っていたというセツルメントの活動というのは、どういうものだったのだろうかというのも気になる。