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2008年03月 アーカイブ

2008年03月01日

ステークホルダー分析に関するポータルサイト、stakeholderanalysis.org

http://www.stakeholderanalysis.org/

松浦正浩さんが中心として活動しているもの。

報告会を聞きに行ってきたが、いくつかの事例で非常にうまくいったという話だった。

ステークホルダー分析というのは、ある意味、バカ丁寧なやり方である。
「市民の声を聞く」というときに、公共事業の伝統的なフレームだと、一般には「2週間の縦覧期間」みたいなものがあればよいとされる。
その実態は、役所の片隅に、何とか事業の縦覧期間ですとA4の紙をペラっと張り出し、それを見た市民が、計画を見に行けるというものであるが、ほとんどの市民はそんなもの知らないし、役所のほうも、みんな見に来るなんて思ってもみないというものだ。
法的にはそれで十分ということでやってきたが、そんなものはちっとも十分じゃないということでいろいろ問題になっている。

ステークホルダー分析というのは、わざわざ市民のところに出かけていって、何を考えているかをひたすら聞き取る作業を行う。それを主だった意見、人をカバーし尽くすまで続けるというものである。

2008年03月02日

近司連で中級編のトレーニング

1月に引き続き近司連で調停トレーニング(中級編)をさせていただきました。
(共同講師)

3月1日、2日(@大阪司法書士会)

ありがとうございました。

2008年03月03日

PCに最初に入れるソフト

パソコンが壊れて急遽あたらしいのを買ったが、調達してすぐに入れたソフト

  1. 紙CopiLite
  2. Lhaca
  3. DesktopHE
  4. Firefox
  5. PrimoPDF
  6. FoxitPDF
  7. FFFTP
  8. Skype
  9. ATOK
  10. Shuriken
  11. 英辞郎
うしろから3つは有料ソフト。

2008年03月06日

アメリカの大統領候補選挙はデッドヒート

が続いていますが。

ときどき、コーカスという調停でも使われる言葉が選挙戦報道でも出てきます。

意味としては、いずれにしても、プライベートミーティングということになるので、同じ言葉なのでしょう。

アイオワ・コーカスの仕組み|アメリカ片田舎の毎日

を読むと、アメリカの直接民主主義の伝統が、大統領選の手続にも残っているというのがわかります。

2008年03月10日

東京司法書士会で調停トレーニング

東京司法書士会で調停トレーニングのトレーナーをさせていただきました。
(単独講師)

(2月16日、2月23日、3月8日の3日間18時間。)

皆さん、ノリノリになってくださってありがたかったです。
ありがとうございました。

東京司法書士会では、調停センターを運営し、実際に調停もされています。
Webでは案内していないようですが。

2008年03月12日

スタッフアドバイザー

実務トラブル あなたなら…を読んでいておもしろいなぁとおもったのだけれど、大きいことを言い過ぎじゃない?正社員になりたがる派遣社員あたりで、2/3は厳重注意、1/3は無視ということらしいということを知り、世間の常識なるものの保守性を改めて考えてしまう。

派遣社員が自分をアピールしてはいけないのだろうか?

2008年03月14日

トレーニングに持っていくと便利なもの

チンベル
グループワークの時間終了を知らせるのに便利。嫌いな人もいらっしゃると思いますが。
電子辞書
漢字を知らないので・・。
プロジェクター隠し用厚紙
原始的な方法だが便利。本などで隠すより一枚持っていくといいです。

2008年03月16日

愛媛和解支援センターで中級編トレーニング

中級編のトレーニングに呼んでいただきました。
長崎からの参加もあり盛況でした。

(3月15日、16日。共同講師。)

2008年03月17日

サービス産業にとってのADR

サービス産業生産性協議会「SPRINGシンポジウム2008」で、話をしてきました。

そのうちプレゼン資料も公開されることでしょう。

2008年03月18日

平木典子先生のアサーティブトレーニング本

平木典子[2002]『カウンセラーのためのアサーション (アサーション・トレーニング講座)』金子書房

先日、東大の学生相談室主催の1日もののアサーティブトレーニングを受講した。
トレーナーは創価大学の園田雅代先生だった。

アサーティブトレーニングの本もいくつか読んでみている。
園田先生のご推薦は、平木典子先生の本だった。
平木典子先生の言うアサーティブは、メディエーションの考え方にとても近い。

平木典子先生の本の中にも、グループプロセスへの理解が必要という話が出てきていて、名指しはしていなかったけれど、南山で言っていることとほとんど同じことを紹介している箇所がある。

わたし自身は、メディエーションまたはそのトレーニングをするために、カウンセリングのスキルトレーニングにはまりすぎることにはとても抵抗感がある。その点もちゃんと学術的な言葉で語れないとなぁと思っていた。アサーティブについては、メディエーションスキルとの接続性はむしろ良いような気がしてきている。

2008年03月19日

カウンセリング技術の建前と本音

別の日には、半日のカウンセリングの基礎講座を受けていた。

その中で講師の先生が、「感情の言い換えは、実技試験ではできないとだめなんですが、実際のカウンセリングのときは、わたしはほとんどやりません」と言っていたのが印象的だった。

「あなたのお気持ちはこうなんですね」なんて、表面的にまとめてしまうことは、めちゃくちゃ失礼だ。
・・と、常々思っていたので、非常に納得感があった。

つまり、感情理解の技術や仕組みは理解する必要はあるけれど、使い方を誤ってはいけないというなんのことはない結論になるのだが。

2008年03月21日

NACSがADR法認証

http://www.moj.go.jp/KANBOU/ADR/news.html

NACS(社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会)が、特定商取引に関してADR法認証を取ったようです。

消費者法分野では初ですね。

2008年03月22日

事例から学ぶ

メディエーションに少しでも取り組んでいる人がいたら、具体的な事例について(個人名は伏せて)教えてもらうように心がけている。

聞いていて感じることは、簡単な紛争というのは本当にないものだなということ。
と同時に、難しいからこそメディエーションというシンプルに当事者同士が話し合う方法が良いように思う。

先日、ある事例研究会に出席したのだけど、1つの事例から学べることは、控えめに見積もっても5つとか10個とかある感じだった。

事例から学べることを、例えばメディエーション教材に反映することは重要だ。
しかし、失敗例や成功例を単にマニュアルのこやしにするのは安易なことである。
厚いマニュアルをなぞるだけでメディエーションができるなら世話はない。

2008年03月23日

自分で始める

河合 太介 (著), 高橋 克徳 (著), 永田 稔 (著) [2008]『不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか 』(講談社現代新書 1926) (新書)

いかにも今どきの新書という感じの本だが、職場の問題をタイムリーにコンパクトに報告している。
かなり売れているようだ。

アマゾンの書評を見ていると、「思い当たる節がある」「わかりやすく不機嫌な職場になる仕組みを説明している」という肯定的評価と、「事例に納得感がない」「深い分析がない」「紹介されている職場の例が気持ち悪い」という否定的評価に分かれているようだ。

個人的には、産業カウンセラーが、脱落した社員を、対処療法的に扱うだけで、環境改善につながっていない場合が多いという記述(P47)が興味深かった。

もうひとつ目にとまったのは、Googleの採用方針として、協調して仕事をできるということと、セルフスターター(自分で始められること)を重視しているという話。

2008年03月24日

アイスブレイク集

栃木県・親学習プログラムアイスブレイク集

こっち↓は、リンク元がよく分からない。
http://www.pref.tochigi.jp/syougai-gakusyuu/jinken_siryou/jinken_kouminkan3-1-1.pdf

個人的にはじゃんけん系が好き。
比較的短い時間でできるし、少し体を動かせるし、身体接触もないので。

2008年03月25日

静岡県司法書士会で、調停トレーニング

静岡県司法書士会で、調停トレーニングをさせていただきました。
3月22日、23日。単独講師。

メディエーションの実践をスタートさせているグループが運営してくださったので、ひと味違う感じだったと思いました。
ありがとうございました。

年明けからずっと続いたトレーニングもようやく一息です。

2008年03月27日

ワインバーグ文章読本

G.M.ワインバーグ (著), 伊豆原 弓 (翻訳)[2007]『ワインバーグの文章読本』(翔泳社)

ワインバーグは、ITコンサルタント業界では有名な人物だが、文化系の人にはなじみが薄いかもしれない。

プロの物書きとしての文章の作り方を紹介している。
文章を書くための方法論であるのだが、よくよく読むと、一種の生き方論である。

問題意識を持って、書くべきことを見つけ、メモを作るところ-そのメモを”自然石”と呼んでいる-を重視している。
梅棹忠夫が「ミニ論文」と呼んでいるものと似ている発想だとおもった。
彼の言う”自然石構築法”は、”綿菓子構築法”と対比される。
何も書きたいことがないのに、もっともらしいフレームワークだけを使って、無内容な文章を書き散らす手法を批判している。

どうして綿菓子レンガ積み法を使う人が多いのだろうか。この方法の最大の利点は、言葉がなかなか出てこないときも、たいしてアイデアがないときでさえも、綿菓子のレンガで何ページも埋められることである。 P127
そういう意味では、(インチキ)コンサルタント批判であるとも読める。

ワインバーグは、瞑想を行っているらしい。
”自然石構築法”は、書きたいことを探して、それをそこそこの形に仕上げる方法である。
(この、有意味であれば、不完全でも良いとする発想は、無意味な完全性を追求する<学校教育>批判でもある。)

さて、ショートカットを拒否したやり方なのだが、それをするためには、石を捜すか、石を積むか・・つまりせっせと働かなくてはいけないということを言っている。せっせと働くことの最大の障害は「中毒」である。
麻薬中毒のようなことだけを言っているのではない。しなければならないことへの直面を避けるために不毛なことへの逃避をする全般を「中毒」と呼んでいる。中毒を断ち切る知性と創造力があればよいのだが、それを本当の意味で断ち切るのは容易ではない。他人の”中毒”を見つけるのは簡単でも、自分のそれを改善するのは大変だ。

ワインバーグは、自分がすべきことを知るために次の問い(ゴルディロックスの質問)を自分自身に対してなすことにしているらしい。


わたしはいまどういう状態なのか?
アイデアが多すぎるのか?
アイデアが少なすぎるのか?
それとも子ぐまのおかゆのようにちょうどいいのか?
P25

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