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2016年02月 アーカイブ

2016年02月07日

水戸訪問

茨城県土地家屋調査士会のADRセンターからの講演依頼をうけて、話をさせていただいた。

スキルトレーニング以前のADRセンターの位置づけをもっと考えましょうよという呼びかけで、私は結構以前から言っている話だが、新鮮に感じていただいたひともいたようだ。

弁護士会との共催的な形での研修会になっており、弁護士出席者と調査士出席者の比率が4:6くらいだった。こういう企画はいいなとおもう。

懇親会の時に声をかけてくださったのは弁護士の方ばかりで、調査士の方からはあまりなかった。
調査士に響く話はできなかったということかなぁ・・

福岡空港-茨城空港の直行便の飛行機があることを調べておらず、羽田空港経由で行ったが、品川-水戸の常磐線特急が快適で驚いた。
新幹線的な乗り心地で、揺れも少ないし、座席も広くコンセントもある。
JR東日本E657系電車 - Wikipedia

せっかくの水戸だったが、観光せずにすぐに福岡に戻りました。

2016年02月11日

FPIC福岡のセミナー

FPIC福岡のセミナー

1月30日にFPIC福岡のセミナーを聴講してきた。研究会があったのでちょっと遅刻しての参加だった。

面会交流の問題、面会交流を継続的に支援することなどに興味があり、そういう意味でのFPICの活動の現在の全体像を教えて欲しいと思って質問したら、どうやら子どもに会いたい非監護親の当事者のひとりと思われたらしく、あまり期待しすぎないで的なコメントをもらったので、いや自分は研究者で、基本的にFPICの活動に共感しているし、大事だと思っているが、総体としての活動が知りたいと思っているという質問をしたところ、もうすぐ戸籍時報に報告が出る予定だと教えていただいた。

無料の勉強会であまりに多くのことを望むのは間違っているのだろうが、やや違和感が残ったのは正直なところで、その違和感が何かをもう少し深めていきたいとおもった。

たとえば、FPIC福岡とFPIC大阪ではまた違っているだろうから、機会を見つけて大阪のイベントにも顔を出してみようと思っている。

ゲストスピーカーとして講演されていた山口祐二氏(NPO法人ワーカーズコープ・福岡市子ども総合相談センター)が、子どもにとっての父親の役割と題して、父親的な役割を果たす大人の重要性を話されていたのが大変興味深かった。そういう意味でも、勉強になったのだが。

2016年02月14日

オープンダイアローグ

斎藤環 『オープンダイアローグとは何か』(医学書院、2015年)

統合失調症にも「効く」という、ミーティング、あるいは話し合いについて書かれている。

精神科医・心理療法士・ナースらの専門家が、当事者と家族等との関係者と、できるだけ当事者の家で、早い段階でミーティングが持たれる。そして、ミーティングは間隔を置かずに繰り返される。
投薬を含めて、その対処方針について、そのミーティングの中で話されたうえ(ナラティブセラピーのリフレクティングの影響を受けた実践という解説がなされていた)、当事者や家族を交えたミーティングの中で話し合って決められていく。

こういうやり方が投薬なしですませられる場合を圧倒的に増やし、投薬があったとしても最小限に限定される。しかも、予後も良好だという。

非常に興味深い話だった。

斎藤環氏の紹介に加えて、原著論文の翻訳が掲載されている。用語解説などもあり親切な作り。

fully embodied person について、スカイプなどではなく実際に目の前にいて話をすることが重要という訳注が加えられていた。その通りだと思うが、fully embodied person というのは、実際に肉体的に目の前にいても、それほど自動的に実現できるものではない。愛の可能性に開かれたものとして「存在」できるかどうかということを言っているのだと思う。

ドキュメンタリー映画『開かれた対話』(YouTube)

2016年02月15日

ロースクール講義の開放:聴講生の募集

九州大学法科大学院「実務家を対象とした九州大学法科大学院弁護士等リカレント・プログラム 聴講生の募集について」

わたしの4月からの「紛争管理と調停技法1,2」の講義も募集対象になっています。(出願資格は、調停・ADR等の実務経験を有するものまたは関わる可能性のあるものでかつ担当教員の認める者(出願期間前にメールで連絡して出願資格の有無を確認すること)というもので、弁護士には限りません。)
有料で、出願手続も必要ですが、よろしければ案内をご覧ください。

2016年02月16日

次回の対話調停カフェは6月11日

第2回 対話調停カフェ

2016年02月24日

近司連のウェブサイト


近畿司法書士会連合会のADR手続き・あんしんタイワーズ

まだ作成中のようですが。

2016年02月26日

木佐茂男教授の最終講義

2/20に木佐茂男先生の最終講義があり、その後の交流会を含めて出席。
学者だけでなく、ニセコ町長をはじめ自治体関係者や司法関係者が多く参加されていた。

つい先日最終講義をされた野田進先生とともに九大法学部の大物名物教授であることには異論がないとおもう。

特に、ニセコ町基本条例の仕事と、ドイツ司法と日本の比較の仕事は特に大きなもので、日本という国の「民主化」を進めるために大きな仕事をされたと、私は考えている。

最終講義でも、司法統計の間違いの指摘などを通じて、裁判所に煙たがられているという話をされていたが、木佐先生の仕事は確かに痛いところを突いているのかもしれないが、裁判所への敬意を失っているものではない。もう少し、裁判所の方が寛容になってはどうだろうかと思う。

研究面だけでなく、教育面でもずいぶん情熱的であったようだ。

大物教授と比較してへこんでも仕方がないので、自分は自分の課題をやっていくしかないのだが。

木佐茂男先生のブログ:プラッツ
木佐・九大院教授:定年退職、最後の教壇 地方創生のヒント示す /福岡 - 毎日新聞

2016年02月28日

インプロのワークショップ

2/27-28と、絹川友梨さんのインプロのワークショップに参加させていただいた。

絹川さんとは2014年の11月に東大で直接お目にかかったが、ワークショップは初めて。

とにかく楽しいワークショップだった。
さすが第一人者のものは違うとおもった。

ネタとして直接なにが取り入れられそうかについてはちょっと検討が必要になりそうだが、それ以上に、進行の仕方や、合間合間に挟まれる絹川さんの考え方の解説が興味深かった。
Yes, And... の考え方がすべてにおいて貫かれているかどうかを自己吟味しながら、プログラムを即興的に提供されている。
なので、即興的ではあるのだが、浅薄でないという、まことに不思議というか、素晴らしいワークショップだった。
場数も相当積まれているのだろうが、それ以上に真摯なリフレクションを積み重ねられた結果だと感じた。

メディエーショントレーニングとの関係で言えば、インプロのワークショップは「考えずに反応する」方向での練習に偏りがちなので、メディエーショントレーニングについては「反応を保留して考える」「反応を保留して受け止める」方向での練習も同じくらい大事だという気がしている。

「いまここ」への集中という意味で、意外とラボラトリートレーニングとの相性がよいかもしれない。ワークのテンポの問題はありそうだが。

参加者も多士済々で興味深かった。

上野学園大学|ワークショップ|ファシリテーションにおける即興性を問う――イエスアンドで始めるインプロ入門 | Peatix

インプロ・ワークス(株)オフィシャル・ページ - impro-works オフィシャルサイト

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