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2012年05月 アーカイブ

2012年05月01日

NHKクローズアップ現代:やめさせてくれない

やめさせてくれない ~急増する退職トラブル~ - NHK クローズアップ現代

離職票を交付しない、懲戒解雇扱いにする、損害賠償を請求する、といった方法で「やめさせない」という。
経営者側も相当追い詰められているのだろうが、「去るも地獄、残るも地獄という、そういう葛藤の中に置かれている労働者に対して、使用者がつけいってる」という話だ。

2012年05月02日

支払督促の悪用

ながさき消費生活館|消費者生活相談|相談事例集 | 相談事例41: 支払督促による情報料の請求

こういう事例は最近もあるんでしょうか?

法務省:督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください

2012年05月03日

薬のネット販売禁止裁判の逆転判決

医薬品ネット販売裁判の控訴審、ケンコーコムなどに販売権認める逆転判決 -INTERNET Watch

役所(厚生労働省)を相手にした裁判で、高裁が原告を勝たせたという意味は大きいとおもう。

2012年05月04日

自閉症スペクトラムの当事者本

小道モコ『あたし研究』(2009・かもがわ出版)

高校生のときのアメリカ留学した先の先生から、絵を描き続けるんだよ、何があっても、と、言われたのをずっと大切にしているという。
そういうわけで、自分の感じ方を懇切に図解し、言葉でも説明を加えている。障碍を才能によって乗り越えるというのでなく、才能としての障碍と共に、という、つきあい方を示しているとおもう。

著者のブログ:
自閉症スペクトラムを考える会「くれよん」(小道モコ)

2012年05月05日

ホームレスの実態に関する全国調査

ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について|報道発表資料|厚生労働省
ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)結果について|報道発表資料|厚生労働省

2012年05月06日

ホリエモンの天突き体操

堀江 貴文『刑務所なう。』(2012・文藝春秋)

軽快に書かれているが、刑務所暮らしには違いないわけである。
佐藤優の『獄中記』とは大夫違う雰囲気だが、こちらも相当興味深い。

そして、刑務所に居ながらにして、メルマガを中心とするビジネスを回し続けている。

 それにしても、細かいことひとつでも忘れてはいけないという、刑務所のキッチリしたルーティンワークが私はかなり苦手である。理由はちょっとでも考えごとをしていると、それに集中してしまい、その瞬間やるべきことを忘れてしまうのだ。たとえば、シャバでは外出するときに持っていく物を玄関の机の上に置いてあるのを忘れていったり、刑務所ではお茶を入れてもらうヤカンを置き忘れて配食係に促されたり、という具合だ。周りを見ているとボケ老人でもない限り、そういう人は見かけない。つまり、フツーの人は、私みたいにいろいろと工夫することナシに、キチンとルーティンワークを毎回こなせるのだ。190頁

先日、小道モコさんの本を読んだせいもあってだが、こういう記載が気になった。
わたしもフツーのことが、とても緊張するので。

2012年05月08日

国会図書館が公開している著作権切れの書籍ライブラリー

近代デジタルライブラリー | 国立国会図書館

石塚猪男蔵 編『改正帝国六法全書』(1899・石塚書店)

『だまされぬ策 : 損害予防』

2012年05月09日

NPOのファンドレイジングについて

NPO・NGOの仕事の8割は外注すべき - NPO 3.0


多くのNPO・NGOはボランティアの使い方を間違えている。彼らに単純作業渡して終わり。それでは意気揚々でボランティアに来たメンバーもおもしろくなくなりボランティアに来なくなる。そんなもの代行業者に委託しても大きな額にはならない。

そうではなく、彼らに広報や資金調達・イベントを自分たちのやりたい形で運営してもらうのだ。10人規模の小さな規模のイベントや、目標金額10万円程度の資金調達プランなら、リスクも大きくないし、何より彼らが自発的に自分たちの発想で動いてくれる。

なるほど。

「文化祭のり」みたいなところでファンドレイジング(とアウトリーチ)をやっていくこと自身をボランティアメンバーに任せ、団体の運営スタッフは地味な裏方をするという発想は面白いなと思う。

アメリカのコミュニティ調停の文献を見ていたら、イベントでクッキーを焼いてファンドレイジングをしたという話が出てくる。実態はよく分からないが、意外と地味で現実的なことをで成果を挙げているところが、中長期的に見て信頼を獲得していくんだろう。

ファンドレイジングについては、以下のようなサイトもある。

ネットTAM:アートマネジメント総合情報サイト|ファンドレイジング入門

日本ファンドレイジング協会

2012年05月10日

主観と客観

NHKと弁護士 - 帰ってきた弁護士独立開業マーケティング


弁護士とNHKの間には、共通点が有ることに気が付きました。

1.世のため人のために活動していると自称している。
2.しかし、世間はそう思っていない。
3.権力と対決すると自称している。
4.歴史的にみて、その様な事実は存在しない。
5.実際にやっていることは、国にべったり依存。(国家権力による放送料の強制徴収、非弁取り締まり、参入規制)
6.自分自身に対する評価は信じられないほど甘い。

主観と客観がずれているという話。士業はのきなみそうだろうし・・民主党議員もそうだろうし・・大学教員も・・

2012年05月11日

日本の大学教員の数

政府統計の総合窓口 GL08020103

大学教授は約7万人。准教授は約4万人。教職員は約18万人。


2012年05月15日

法社会学会大会に参加して

京都女子大での大会に参加してきた。

弁護士の経済基盤、震災復興、日本法社会学の創始者たちに関する理論セッション、全体大会(法と正義の相克)の4つを聴いた。他にも聴きたいものがあったのだが(特に、法と心理学、DV関連)。

全体会の最後のフロアから広渡先生の発言が印象的だった。
自らの学術会議での経験を引いて、エビデンスとロジックに限定した「科学的な議論」が重要なことは理解できるが、たとえば市民が放射能に不安を抱いているという「社会的な事実」にどう対処しようとするのか、科学者のイマジネーション=想像力が問われている、と発言されていた。

「社会のきしみ」を前にして、自らの立ち位置をどのように考えるのか?

2012年05月16日

葦名ゆき弁護士の國學院大学法科大学院入学式記念講演

國學院大学法科大学院入学式記念講演 Part1 - 弁護士YA日記 - 楽天ブログ(Blog)

 はっきり言って、法律相談の内容は、、別に原発事故じゃなくても、自分の経験してないことばかりなんでよすね。離婚なんて一度もしたことなくて離婚の相談は来るし、誰にもお金貸したことなくてもお金を返してくれという相談は来るし、相続で一つももめた経験がなくても相続の相談は来るし。

 想像力を駆使し、「見えない地獄」を、言葉と理屈にする、可視化する、それが法律家にしかできない役割ではないかと思うのです。


 だから常に常に自分よりすごい人というのを追いかけてほしいし、自分の目標となる人というのは多すぎて困ることはないと思います。一人も尊敬する人がいないというのは最悪です。沢山の憧れの人を持って、勉強してほしい。・・勉強しなければついていけないのです。常に圧倒的な向上心を持って学び続ける、それが大事です。

圧倒される・・

2012年05月17日

矢野顕子×東京芸術大学のイベント

ほぼ日刊イトイ新聞 - やの屋。

2012年05月18日

法学系の学会大会情報@ウェストロー

学会情報[ウエストロー・ジャパン]

2012年05月19日

本:桂雀々『必死のパッチ』

桂雀々『必死のパッチ』 (2010・幻冬舎文庫)

仕事に関係のない本って、どうしてこう早く読み終われるものなのか、とおもうが、大変に興味深い内容だった。
もともとは、ホームレス中学生の二番煎じ的な形で出版されたもののようだが、ご本人の小六から中学生あたりの生活が紹介されている。
まず、母親が出て行って、ギャンブル中毒の父親とふたり暮らしになって、その父に心中を迫られたりという経験も経て、さらにその父親は借金取りから逃げるために息子を捨てて出て行ってしまう。ありえないくらいに無責任な父と母なのだが、これが現実である。それまでも親切にしてくれた近所の家に一週間だけお世話になるが、家でひとりで暮らすことを決意し、元の部屋に戻る。元の部屋では、電話は止まり、直に電気も止まる。さらには、借金取りが現れる。・・と、なかなかに壮絶。
その後、生活保護と民生委員の家族の親切を受けながら、ひとりで中学生の三年間を過ごし、その過程で落語に出会うという話。

噺家さんが書いたものだけに、事実に基づいてリアリティがありながらも、どこかふわっとした余白のようなものがあって、厳しさだけの露悪的なところがなくて、読後感が良い。
そういう意味でも見事な作品になっている。

必死のパッチとは - はてなキーワード

2012年05月21日

「家族の革命」が進んでいる

日本型福祉の終わり 大野更紗さんが選ぶ本 - BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

2012年05月22日

仲裁とADR 第7号

『仲裁とADR Vol.7』(2012・商事法務)

手元に届きました。

わたしの個別報告も掲載されています。
「個別化プロジェクトしての調停」というタイトルです。

書籍・単行本 | 株式会社 商事法務 [仲裁とADR Vol.7]

仙台弁護士会の阿部弘樹弁護士の震災ADRという論考があります。

2012年05月23日

ゲスト講義

大分在住の弁護士の中村多美子さんに、全学講義(伊都)のゲストレクチャラーとして手伝っていただいた。

渉外家事紛争というか、国際結婚の破綻をめぐる様々な問題について、関連データを示したり、事例を引いたりしながら、大変わかりやすい話をしていただいた。
はじめての企画で手探りだったが、好評で良かった。

講義内で触れたドキュメンタリー映画:
実の親が子を連れ去り、囲い込む日本の現状を告発したドキュメンタリー作品: From the Shadow
※この映画はひとつの米国側からの見方であって、これがすなわち正義のすべてであるとはわたしもおもいませんし、中村さんのメッセージでもありません。

2012年05月24日

オンライン学習と集合学習の組合せ

講義が宿題になる――「反転授業」 / 山内祐平

説明型の講義をオンライン教材化して宿題にし、従来宿題であった応用課題を教室で対話的に学ぶ授業・・ということのようです。

2012年05月25日

不正受給防止のために、福祉事務所への警察OBの配置が進んでいるのだそうです

SYNODOS JOURNAL : 全国の福祉事務所への元警察官天下り配置を撤廃させましょう! 越智祥太

2012年05月30日

生活保護をめぐる一連の騒ぎ

生活保護をめぐる一連の騒ぎはかなり不快に感じる。片山さつきたちの「調査」が、何なのかを問われる必要があるように思える。熱狂が誘導された先で政策が決定されていく構造の行きつく先が何なのかを考える必要がある。

2012年5月26日(土): 星野智幸 言ってしまえばよかったのに日記

生活保護の考え方 - NPO法人POSSE(ポッセ)代表・今野晴貴 - Yahoo!ブログ

『貧困』を考える-2.捕捉率19.7% - 高原千尋の暗中模索

生活保護問題対策全国会議のブログ 扶養義務と生活保護制度の関係の正しい理解と冷静な議論のために

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