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吉田勇先生の講義録がある。
工学部から法学部への再入学以来の研究史を話されている。
先日の研究会でお目にかかった宮園由紀代の博士論文も。
消費生活相談員の実務家であり、熊大で博士論文をまとめられたとのこと。
だいぶ前にアップされたものだと思いますが。
社会的実験主義の精神で、動いて、成果を出して、また考えて、動いていくという姿勢が立派です。
いい意味で営業くさいというか。
弘前大学21世紀教育センター2012,No.7(PDF)
大学教育としての災害ボランティア ─「東日本大震災復興論」の開講─
飯 考行,李 永俊,作道信介,山口恵子,平野 潔,日比野愛子
pp.11-28
刊行物 | 弘前大学21世紀教育センター Centre for 21st Century Education, Hirosaki University
りんごをあげて「すみません」と言われたときに、複雑な気持ちになった・・というくだりがある。
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こういう(教育)活動が大事だなぁとおもう。
ジグソー法は、複数の視点で書かれた資料をグループに分かれて読んで、話し合って課題をこなす、協調的な学習方法とのこと。興味深い・・
教材:CoREF - 社会
にある、フリーター問題とか、ブラック企業問題とかは大学生とか、あるいは、社会人がやっても面白そう。
1回の期日ですべてを済ませるといっても、朝から夕方までずっと審理する時間が確保されているわけではなく、せいぜい30分程度、長くても1時間程度の審理時間が確保されているだけ
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異議の申立はできるとされています(民事訴訟法第378条)が、実務的に異議申立後の審理もまた最初の裁判官がそのまま担当するのが一般的であるとのことです・・
・・弁護士が少ないからというだけではなくて、頑張って裁判に訴えてみたところで、満足な結果を期待できないという思いがあるからであることは間違いありません。
慰謝料をより高額化して、「やったもん勝ち」を許さず、「泣き寝入り」をせずに済むようにすることが喫緊の課題だと考えています。
慰謝料の高額化といっても、いきなり10倍にしろとかいうのではなく、現状の2、3倍程度の慰謝料でよいというのが私の感覚です
第8回仲裁ADR法学会大会案内 - Japan Association of the Law of Arbitration and Alternative Dispute Resolution
今年のシンポジウムのテーマは民事調停になるようです。
並べてみてみると、しみじみ面白いです。
限られたスペースに大事なことを正確に表現しようとしているところが勉強になるなと。
日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:パンフレット等
当事者本位で話し合いを進めますという宣伝文句よりも、こうやって、利用しようかという人にとって気になるお金の話を丁寧に予めしておくという姿勢こそ大事だなぁと思うわけで。
静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”のブログ: 気になる“ふらっと”のお値段①
申込手数料
静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”のブログ: 気になる“ふらっと”のお値段②
手続実施手数料
静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”のブログ: 気になる“ふらっと”のお値段③
事例による説明 (途中終了の場合を含む)
静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”のブログ: 気になる“ふらっと”のお値段④
合意手数料が不要の件
静岡県司法書士会調停センター“ふらっと”のブログ: 気になる“ふらっと”のお値段⑤
会場費と交通費
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追記:
⑥
閲覧請求と謄写請求
⑦
費用の減免規定
おまけ
消費税が上がると・・
たった9年なのか、もう9年になるのか、すっかり実務に定着している算定表に対する正面からの批判。
日本弁護士会連合会:「養育費・婚姻費用の簡易算定方式・簡易算定表」に対する意見書(2012年3月15日)
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松島道夫先生の論考。
山口 絢「自主交渉援助型調停に対する弁護士の意識 : 理念及びスキルを中心に」情報学研究 : 学環 : 東京大学大学院情報学環紀要82巻(2012年)103-118頁 PDF
菅 富美枝「訴訟における自律の実現--訴訟の個人的契機と社会的契機の連関 (特集 訴訟機能の拡大と政策形成)」法社会学63号(2005年)112-126頁
菅富美枝先生が、弁護士でなく法廷で当事者を支援する「McKenzie Friend」という存在についての議論(英国)を紹介しています。
本人訴訟支援に関心がある方や、士業団体における代理権拡大問題に関心のある方にとって、非常に興味深い論考なのではないでしょうか。
児童福祉施設を対象にしたドキュメンタリー映画。
児童福祉施設としては、良い意味で例外的な存在を対象にしたものらしい。
見たい・・
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法律家が書いた児童福祉施設における暴力として、竜嵜先生の著書に例がある。一つの刑事事件を起こした少年の背景事情として描かれている。これが相当に激しい。
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田嶌誠一先生の大書も少しずつ読んでいる。
田嶌誠一(2011)『児童福祉施設における暴力問題の理解と対応―続・現実に介入しつつ心に関わる』金剛出版
田嶌先生が児童福祉分野の専門家から攻撃や中傷を受けながら実績を重ねた記録が詳細に書かれている。
自分が尊敬している人からも攻撃されてこたえたとおっしゃっているが、見ないことにしているものを見せた-パラダイムに抵触した-ところに、これだけの抵抗を受けた背景があったのではないかと分析しておられる。
田嶌先生が安全委員会を児童福祉施設の中に立ち上げたとき、かつて暴力の対象とされていた少年が、なぜ自分のときには助けてくれなかったのだ、と、言ったという。
以前のエントリー:節度あるおせっかい
向後千春先生主催の研究会が作っているニュースレター。
人間関係における(たとえば夫婦の)葛藤が増幅していくメカニズムを、ピンポン効果として説明している。
Vol.1, No.9 葛藤解決 | Waseda Adler News
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こちらの本も最近読み終わった。
インストラクション・デザインの考え方を非常にわかりやすく説明している。
認知的学習のほかに、身体の学習と、態度の学習は、分けて方法を説明している。
やる気がないとか、優秀でないとか、学ぶ側の責任にすることを教える側に禁じている。
インストラクション・デザインは、ある意味、かなりラディカルな思想である。
後書きにいわく、インストラクション・デザインを教えているのに教え方がヘタだと説得力がないので、大変にプレッシャーであると。
インストラクション・デザインの入門書としては、こちら↓も名著。
鈴木克明 『教材設計マニュアル』