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バーニングマンというイベント会場で、30分間の調停を行っている活動へのインタビュー。
Timothy HedeenがRon Kellyにインタビューしたもの。
<最初の10分>
キッチンタイマーを使って5分ずつ話す。(顕在化させる段階)
・調停者は言葉をはさまない。(しかし、一生懸命聴く)
・できるだけ心を開いて話して欲しいという。
・後から話す方には、先に話した人が言っている事に答える必要はなく、自分の見方をできるだけ心を開いて話すように言う。
<次の10分>
それぞれ5分ずつ使って、決まった質問に答えてもらう段階。
1.その問題を解決したいですか?
2.一文(ワンセンテンス)で言うなら、解決したい問題は何ですか?
3.問題解決にはいろいろなやり方があります。そのやり方も善し悪しがあります。やりたくないやり方もあるでしょう。この問題を解決するためのやり方をリストに書き出して下さい。(ゲームショーで、1千万円もらえるとおもってやって下さい、という場合もあります)
4.最後に聴くのは、「もし今まで選んできたものがあるとしたら、この五分で別のもので一番良さそうなものを選んで下さい」。
<最後の10分>
・紛争の脱個人化する質問を使う
・会話をロールプレイする場合もある
<事例>
もうすぐ結婚を予定するカップル。女性側の言い分は、相手が批判ばかりする。男性側の言い分は、食事中にいなくなって料理が冷えてしまったり、キャンプ場の危険な中に準備なしに歩いていったり、子どもじみた行動をする。話していくうちに、女性側が、親からバカにされていたことが、フィアンセの行動でよみがえり、それが恥ずかしさや怒りになる・・フィアンセが原因を作った(cause)というより、感情を呼ぶきっかけを与えた(trigger)のだということを突然理解し、解決にむすびついた。
この、バーニングマンというイベントの解説を行っている日本語のサイトがある。
バーニングマン - マガリスギ.net
*
追記
金原ひとみ(2009)『オートフィクション』 (集英社文庫)
たまには、小説を。
金原ひとみの文章の面白さは、東京新聞のコラムで知った。
直裁的な言葉がたくさん出て来るので、苦手な方がいるとおもう。わたしは、それはよいのだが、金原ひとみの小説には、自傷的な話が多く出てくるので、それが苦手なので少し敬遠していた。が、この本はとてもおもしろい。
1日半の講座を実施してきた。
大阪府立大学の社会人向け大学院で、いわゆる日本版MBAというものらしい。
なんばの大阪球場跡のビルでの授業だった。
税理士事務所の方とか、一般企業(大手が多い)の方とか、勉強熱心な方の相手はとても楽しかった。
台風のために近畿で警報が出ている中、ご参加いただきありがとうございました。
調停トレーニングでご一緒していただいている大村扶美枝弁護士の事務所に、民訴学者の新堂幸司先生が弁護士として参画する事になったそうだ。
ちょっとびっくり。
[司法]東京家庭裁判所が,家事事件手続法施行に先立ち,調停申立書を変更しています。 東京家庭裁判所が,家事事件手続法施行に先立ち,調停申立書を変更しています。
http://www.courts.go.jp/tokyo-f/saiban/tetuzuki/syosiki02.html
新法では,申立書を相手方に送付することが義務付けられるため,相手方に送付する部分とそうでない部分が区別され,その旨の表記がされています。
農業土木学会が名前を変えて、農業農村工学会になっている。
その学術大会が九大箱崎キャンパスで行われていた。
昔お世話になった先生と飲み。
日本行政9月号で、伊藤浩さんが、「行政書士ADRセンター東京の現状と課題」について報告されていた。
問合せ 受理 調停実施 合意
H21 48 3 1 0
H22 116 10 3 1
H23 29 1 3 3
この数を少ないと見る人もいるかもしれないが、わたしは立派だとおもう。
ただ、東京のマネを他会ではなかなかできないだろうから、活動の勘所はどういうところにあるのか、利用の実際的メリットは何か、を共有していく動きが大事だと思う。
また、小規模会型の成功例を作ることも大事だろう。
紛争のテーマ毎にセンターを立ち上げるという戦略もあり得るのかも知れない。
扱える紛争類型が狭いと言って文句を言うより、むしろ逆に、もっと狭く特化して、その狭さを売りにするのである。
東京都行政書士会の場合は、賃貸住宅問題相談センターという具体的な活動例がある。
司法修習生のための即独マニュアル|法律論文・法律書を淡々と読む|司法修習生のための即独マニュアル
ブラザーの複合機を使えというのがリアルでいいなぁと思った。私も愛用しているし。
ビジネスでは、お客さんを見つけられる能力が結局は強いので、こういうたくましい方が、大手のパートナーになるということも出てくるんじゃないかなと思った。
個人客と非弁連携にだけは注意しろという助言もある。
調停と調停トレーニングについての話をしてきた。
少人数の研究会だったこともあり、ホストの先生のお気づかいもあり、話慣れている内容でもあり、楽しんで話せた。
名古屋日帰りは疲れたけど。
http://blog.livedoor.jp/koichaaisu/archives/1642272.html
日程 10月14日(金)~16日(日)
場所 司法書士会館(東京都新宿区本塩町9-3)
*2日目のみ上智大学になります。
初日のみ11時スタート。以降10時スタート。3日とも17時まで。
司法書士以外も参加可能。
問合せは、上記URL参照。(静岡の芝さんまで)
西日本新聞の身の上相談を元にした講演会風の小説。
夫婦のこととか、不倫のこととか、介護のこととか・・
*
この本の中に、伊藤比呂美は、今でこそ海千山千だが、かつて、海二十山二十くらいのとき、夫婦は何でも話しあえば良いと思っていたと書いている。
わたしは、いま、海五山五くらいかな・・と思いながら読んだ。
重田園江(2011)『ミシェル・フーコー: 近代を裏から読む』 (ちくま新書)
わたしより1歳だけ年上のフーコーの研究者。法哲学の長尾龍一先生が師匠らしい。
愛があり、毒もあり。もちろん、勉強にもなった。
特に関心を引いたのは、「自分が運動の代表者のごとくふるまい叡智に満ちた言葉で語る「人権派」知識人と一線を画す」(p227)という、フーコー自身の運動のあり方。専門家と当事者の関係性の作り方というか。
iPhoneを買おうかと思ったが、iPod Touchと、Wimaxのモバイルルータという組み合わせにしてみた。
ランニングコストが安くなるかなとおもって。
すごくいまさら感がある感想になってしまうが、iPod TouchとiTunesの組み合わせは、よくできてるなとおもった。
九大のプログラムで、「英語による教授法ワークショップ」なるものに参加している。
Ateneo Language Learning Center
というところから、講師の先生がいらっしゃって、英語での講義の練習機会を与えてくださる。
3日間終日ワークショップの受講者の気持ちがちょっとわかる。