日本社会に対話促進型調停を定着させる二つの試み
熊本大学・吉田勇教授の論文。
和田仁孝先生とレビン小林久子先生の考え方を比較し論じている。
吉田先生は、裁判所での対話促進型調停の研修に取り組むべきだと考えられておられるようだ。
Kumamoto University Repository System: 日本社会に対話促進型調停を定着させる二つの試み(一)
Kumamoto University Repository System: 日本社会に対話促進型調停を定着させる二つの試み(二・完)
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熊本大学・吉田勇教授の論文。
和田仁孝先生とレビン小林久子先生の考え方を比較し論じている。
吉田先生は、裁判所での対話促進型調停の研修に取り組むべきだと考えられておられるようだ。
Kumamoto University Repository System: 日本社会に対話促進型調停を定着させる二つの試み(一)
Kumamoto University Repository System: 日本社会に対話促進型調停を定着させる二つの試み(二・完)
山梨県司法書士会で3月(21日22日)と4月(3日4日)、の合計4日間で研修講師をさせていただいた。
3月は伊藤文秀さんに、4月は芝知美さんに手伝っていただいた。
芝さんのコメントがいちいち面白かった。ある程度経験を聞いているので、引き出しに「何かある」くらいはわかるのだが、実際に重みのある話が出て来る。
「同じ話が三回位出て来たら、ホワイトボードに論点を整理しても良い(課題の特定をする)」みたいな話を芝さんがして、「同じ話がグルグルまわってもいいんですね」と参加者がコメントしていたり、おもしろかった。
「現実はこんなものではない、もっとたいへんだ」ということは事実として存在するとしても、「現実はこんなものではない、もっとたいへんだ」というコメントしかできない人は、経験から学べていないのではないかとおもう。とりあえずこういうところをチェックポイントにしているという点を、言葉にして、具体的に話せるかどうかというのが、本質的に重要だと感じる。
芝さんの良さは、厳しめのつっこみを入れたときにも出て来るように感じた。
ということで、今後ともよろしくお願い致します。>芝さん
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山梨は、これから、これから・・という状態が続いていたようだけれど、そろそろ少し本当に動き出すんじゃないだろうか・・と、希望を込めて思う。
でも、やりたくないんだったら、やらないと決めるのも大事ですよ、と、来ていた会のえらい方に言ったら、すこしびっくりしていたようだ。
少なくとも短期的に見たらお金にならないし、責任は重いし、学ぶべきことも多いし、やらなくてもいいです・・と、最近は言い切るようにしている。楽しいし、やりがいがあるし、自分としては将来性も信じているしということも言うけれど、「その気にさせて欲しい」なんていう甘えには水をかけることにしています・・と。
2008年から3ヶ年で、合計363億円の予算を投入するらしい。
イギリスの認知行動療法セラピストを7 年で10,000人養成する計画(PDF)
うつ病などで会社を休んだり、最悪、自殺に至ったりというのは、社会経済にとっても大きなマイナスということで、対策に予算をつけることが「合理的」と考えた・・ということだろう。
最近の調停トレーニングでは、調停人役のデモをするようにしている。
昔はDVDを見てもらっていたのだが、どうしてもステレオタイプの理解の助長になるところがあり、また、参加者が眠くなるという理由もあり、ライブの方がよいのではないかという趣旨で行っている。
ただ、これが、うまくいくときとうまくいかないときがある。(このうまくいくということは、合意できる、合意できないとは違う)
うまくいかないなりにやってみせることに意味があるとは言っても、やはり納得感につながるようにと考えてはいる。
たまたま当事者役になる人の状況とか、他の参加者の雰囲気とか、部屋の設定とかとともに、自分自身のコンディションの問題、、その時の関心も影響している。また、自分自身の能力の問題もある。
トレーニングのエンターテイメント性を追求するつもりはないが、存在として説得力が持てるように精進しなきゃな、とは思っている。
2010年4月10日現在で公表されている数は63機関。
かいけつサポート一覧
士業団体関係として読み取れるのは下記の通り。
弁護士会:5件(大阪、京都、横浜、愛知、兵庫:ただし、大阪は総合紛争解決センターに統合)
司法書士会:10件(神奈川、東京、静岡、滋賀、熊本、宮城、山口、福島、福岡、富山)
社労士会:19件(京都、全国、沖縄、鹿児島、愛知、大阪、兵庫、福岡、千葉、神奈川、山形、東京、福島、茨城、埼玉、新潟、広島、岐阜、石川)他に、NPO個別労働紛争センター。
土地家屋調査士会:7件(大阪、愛媛、滋賀、徳島、千葉、神奈川、長野)
行政書士会:2件(東京、愛知)
今在 慶一朗他「民事裁判の印象に関する当事者経験者と未経験者の比較」北海道教育大学紀要. 人文科学・社会科学編56巻2号(2006年)69-77 頁
CiNii
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実際には思っていたよりも親切だったという経験をしているということだ。
いまごろ・・だが、文献管理ソフトの、EndNoteを買うことにした。
道具にはお金をかけないとね・・
「イギリス 7,262(円/人)、アメリカ 1,876(円/人)、日本115(円/人)」
ということのようだ。
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司法制度改革の議論でなされたときの資料。
Section of Dispute Resolution: Mediation
準優勝:
Mediation: A better way to resolve disputes
優勝したビデオで、別席が基調になっているのが気になるが。
Mediation Works
当事者が、犬・・
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YouTube - Mediation - B.A.D.G.E.R
学生が作ったと思われるビデオ。
当事者役の名前が、ヒラリー・クリントンとビル・クリントン。
娘チェルシーへの親権をめぐる紛争。
ウエストン アンソニー (2004) 『ここからはじまる倫理』, (野矢 茂樹, 高村 夏輝 & 法野谷 俊哉 訳), 春秋社.
なぜ相対主義-「他人の問題に口を出すべからず」という考え方-が問題なのか(P21)が一番興味深かった。
ブレインストーミングのことなどにも触れている。
Search for Common Ground
という活動も紹介されていた。
例えば、中絶問題のような激しい対立のある議論でも両方の立場の共通点をさぐり、議論を噛み合わせていく活動を進めていくという活動をしているようだ。
棚瀬孝雄先生も関係している模様。
松浦 正浩 (2010) 『実践!交渉学 いかに合意形成を図るか』, 筑摩書房.
同じPI-Forumの松浦さんの新書。
売れている模様。
先日紹介したサーチ・フォー・コモン・グラウンドの話が出て来ていた。(P148)
トピックス - 日本行政書士会連合会:京都府行政書士会の「京都外国人の夫婦と親子に関する紛争解決センター」が法務大臣認証を取得しました。2010 年04月23日
外国人の家事事件を扱うという京都行政書士会の紛争解決センターのニュース。
外国人は、家裁の運用への懸念を持つ人も多いと聞くだけに、注目される。
入江 秀晃 (2010) "スキルか制度か (新しいADR論 2)", 月刊日本行政, 450, 4-7.