法社会学会のMLで、萩原金美先生の訃報を知った。11月10日に亡くなられたそうだ。
大磯に住んでいたときに、東海道線でご一緒したこともあり、また一度ごちそうしていただいたこともあり、何度か直接お話を伺えたことがある。
船に乗って執筆に専念するやり方を伺ったりした。
私のつたない文章もチェックして頂いており、応援してくださっていた。
萩原先生は、九大に内地留学されたこともあって、私が着任することが決まった際もとても喜んでくださった。
法曹(準法曹も)が、調停人に当然にふさわしいという考えは誤りであるという話など、はっきりおっしゃっている。
三宅正太郎の、事務的に堕した調停は寒心に耐へないという一説も、萩原金美先生の著作から学んだ。
「裁くことへのおそれ」という問題を、常に考えられていたように思う。
磯野誠一先生や、千葉正士先生のことももっと伺いたかった。