10月21日は、鹿児島大学で、経営法友会と九州の法科大学院、法学部との意見交換会があり出席してきた。
米田憲市教授の長年の経営法友会との関係から企画されたイベントだったが、企業法務部の方のお話を伺えて、興味深かった。経営法友会は、商事法務が事務局をされていて、その意味では日本ADR協会の活動ともつながってくる面がある。
法学部出身の社長は多いが、法務部出身の社長は全くといっていいほどいないのではないとか、法務部で働いていると転職は比較的容易とか。
経営法友会でも、いろいろなセミナーをされている。
ある大企業の法務部長の方が、最近の東京の大手弁護士事務所は、安価で魅力的なセミナーをたくさん企画実施しているという話もされていた。
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10月25日は、九州大学法科大学院六本松移転記念シンポがあった。
櫻井龍子元最高裁判所判事の記念講演があった。
元々労働省の官僚として仕事をされていたため、その職場との比較という意味でもエピソードを話されていた。
この20年、10年で、官僚主導の行政中心の日本社会の運営のやり方に変化が見られ、司法が果たす役割は明らかに大きくなっており、その中での司法の努力を正当に見るべきだという、まっとうなメッセージを言っておられた。長官によって、多少の差はあるが、とも留保をされていたが。
また、労働省に比べても最高裁は、国際性を意識して仕事をしている割合が少ない、裁判官は大量に留学させているのに、という話もチラッとされていて、あぁ、なるほどなぁ、とも思った。