「その1」から、ずいぶん間が開いてしまった。
もうひとつ、興味深かった報告が、Kennesaw State Universityの教授で、Conflict Resolution JournalのチーフエディターをされているSusan Rains教授の実証的な研究報告だった。
調停人へのインタビューを実施して、その中から、調停の困難トップ10というものを報告していた。具体的には以下の通り。
- 立場への固執の扱い方
- 非現実的な期待の扱い方
- 人々の間の不信の扱い方
- 調停したくないという当事者
- 当事者の感情の扱い方
- 過去から未来への移行
- 弁護士の扱い方
- 文化差の扱い方
- 当事者が調停を理解しない
- 中立性と普遍性を保つ
このリストを見てどのような感想をもたれるかは人によるとは思うが、わたしは、つくづく日本人もアメリカ人も同じようなものだなぁと、感じた。
日本とアメリカでは、制度面では非常に大きく異なっており、対照的といってもよい点が多々あるが、トラブルにあった当事者の反応というものは意外なほど似ている。
その研究は、書籍として出版を準備中とのこと。
*