右を見ても左を見ても調停人だらけというACRのカンファレンスに出席してきた。
実務家向けのもので、追加料金が必要なセッションもあり、学会と実務家向け研修会の混合という趣き。
米国では、大学内に紛争解決専門の修士課程や博士課程がたくさんできていて、そのためのモデルスタンダードを作ろうかという話も持ち上がっていた。ちょっとしたバブルのようで、proliferatingとかmushroomingとか言われる状況がある。
米国でもキャリアパスはあまりはっきりしていないような印象を受けるが、ある程度は拡がって来ているということも事実のようである。
ADR Hubというサイトを運営している方と知り合いになった。
もともと大学の卒業生向けのサービスで作ったWebサイトを活用したもので、様々な機能を備えているが、無料で使えるようにしている。
ウェブベースのセミナーのことをウェビナー(webinar)と言うらしいが、そういうことまでできるようになっている。
ポッドキャストのコーナーもあって、10分くらいの短いやりとりで聞きやすい。
バルック・ブッシュ先生も登場している。
Podcast #17: Transformative Mediation With Robert A. Baruch Bush - ADRhub Werner Institute
トランスフォーマティブ調停は、世の中を良くしようとする調停だと理解したがそうかと聞かれて、ブッシュ先生はそうだと応えている。
その流れの中でブッシュ先生は、調停人はそのスタイルに関わらず、Better world peopleだ、と言っている。
ACRは、まさに、Better world peopleの集まりだった。