宮本真巳『援助技法としてのプロセスレコード 自己一致からエンパワメントへ』(精神看護出版・2003年)
『その後の不自由』でも紹介されていた宮本眞巳先生の本。事例検討というか、実践を吟味し、学習につなげるための方法論として、プロセスレコードを核に据えた方法論を紹介。実際行ったスーパーバイズ事例が詳しく紹介されている。
「えらい人からのありがたい話はもうたくさん」という声が、当事者運動や援助職の関係者の間に拡がっているようにおもうが、良い理論ほど実践的なものはない(byクルト・レヴィン)わけで。
看護師への教育のための本だが、「支援を学ぶもの」一般に役立つと思う。
受容と共感の強調から出発するのでなく、支援者の自己一致から出発するところがミソ。