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ADRのゼロ・ワン問題

という言葉が流行らないだろうか。

法律家のゼロワン問題とは、司法過疎の問題を言う。
日弁連-弁護士過疎・偏在って何?

ADRのゼロワン問題とは、ADRの手続はあるが、年間に1件か0件の実績しかないという機関が乱立していることを言う。(と、わたしが思いついた。)

申立はあったが、応諾しなかったとか、相談を受けているうちに解決したとか、そういうこともあるだろうがそれ以前の問題も多い。ADR機関自身が、必ずしも利用されることを前提としていないという驚くべき実態がある。宿泊客が来ると驚くホテルのようなもので、かなり不思議な存在だが、そういうものがたくさんある。

実際には、ADR機関を作るインセンティブを持つ人はいても、紛争解決をするインセンティブを持つ人はほとんどいない。ADR法立法でこの問題について、大きな変化を作ることができなかった。
ここを見直せるかどうかが問題だと思うのだが。

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2009年11月16日 10:12に投稿されたエントリーのページです。

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