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棚村政行「調停委員から見た家事調停の実情」

家事調停の委員の認識について、アンケート結果を分析した論文を読んだ。

<抜き書き> 原則は同席調停を支持するのは二%にすぎず、原則は別席調停とする回答がむしろ七二%で、両者を組み合わせるが一八%であった。 P492

研修については、現在の研修体制が十分だとする人が二二六名で七三%にのぼり、研修で学んだことが実際に役に立っているとの回答も二六九名で全体の八六%にのぼった。
(略)
研修のあり方の改善点については、あまり参加していない調停委員に参加を促す方法を講ずるべきだとか、裁判所主催の研修を増やしてほしい、一方的な講義方式だけでなく、参加型の双方向な研修にしてほしい、少人数のグループ研修やロールプレイも含めた実務研修を求める声などが比較的多かった。自由記載では、とくに新任の調停委員からはマニュアルのようなものを作成してほしいとの意見も寄せられた。
P492-493

棚村政行「調停委員から見た家事調停の実情」棚瀬孝雄/豊田博昭/山城崇夫/大澤恒夫 編(2009)『小島武司先生古稀祝賀<続>権利実効化のための法政策と司法改革』(商事法務)483-505頁。

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2009年10月13日 17:58に投稿されたエントリーのページです。

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