« 東京地裁委員会が利用者アンケート | メイン | 紛争を噛み合わせる »

家事調停における同席調停を評価

二宮周平(2007)『家族と法―個人化と多様化の中で』 (岩波新書)

家事調停は、当事者を別々に呼んで話を聞く別席調停が多い。しかし、申立人・相手方の了解を得た上で、審判官・調停委員・調査官・関係者が一堂に会して話し合い、総合的な紛争解決をめざす同席調停も行われつつある。別席調停では、調停委員が一方の思いや希望を相手方に伝えるが、同席調停では、専門的な第三者の立会いの下、話し合いのルール(誹謗中傷しない、相手の言い分を聴くなど)が示された上で、当事者双方が直接話し合うので、これまで話せなかった思いなど、お互いの胸の内を開くことがあり、自主的な解決を可能にする点ですぐれた試みだといえる。 pp.212-213

About

2009年01月13日 09:14に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「東京地裁委員会が利用者アンケート」です。

次の投稿は「紛争を噛み合わせる」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type