生活保護受給者の就職支援に関する、PCAGIPを用いた事例検討会に参加させていただいた。
キャリアカウンセラーが働く職場で、その悩みの検討を行った。
ファシリテーターの方が、ケースの検討、クライアントの問題解決よりもむしろ、事例提供者(ケース提出者)への支援ということを忘れないで進めましょうと最初から呼びかけて進めておられることが大切だと思った。
また、メンバーに対する呼びかけとして、我々はリサーチパートナーだという話も大事だと思った。これは、以前の村山正治先生の研修会でも話されていたとは思ったが、今回自分の中に入ってきた感じ。
二つのケースを扱ったが、それぞれの事例提供者が、ホッとしたような安心感と自信を持った表情をして終えられていたのがよかった。それぞれ、もとより難しい状況で、きれいな解決策が見つかったわけではないが。
ケースワーカーとクライアントの間に入ることもあるようで(もちろん逆に、ケースワーカーがキャリアカウンセラーとクライアントの間に入ることもあるのだろう)、このあたりの機微についても、初めて知った。
PCAGIPは有効そうだが、能力を持ったファシリテーターをどう育成するかが問題になるだろうという話も出た。
調停は、人生の節目を迎えている当事者への支援であると考えると、キャリアカウンセラーのお仕事への近さを感じる。