http://qdaicms.jimdo.com/震災adr/震災adrシンポ/
6月末頃から関わってきた熊本県弁護士会が中心として行っている震災ADRのシンポジウムを、8/27午後に熊本大学で実施する。
200人入れる部屋なのだが、どのくらい来て頂けるか。
内容的には非常に充実していると思う。
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私が震災ADRに入れ込んでいるのはいくつか理由がある。
ひとつは、震災ADRが、穂積重遠以来、原後山治以来の日本型の市民的ADRの正統だと思うからだ。
よく、弁護士会ADR対隣接専門職ADRの構図での議論がされるが、私は、そういうアングルの議論にあまり関心がない。
評価型調停と対話促進型調停の対立の議論をしているようで、実は、弁護士会ADR対隣接専門職ADRの議論をしたいだけという場面にはさんざん出会ってきた。どちらのサイドも利用者目線が不在の、おおむねあほらしい内容だった。
そうした政治的動機に基づくトップダウン型ADR=上意下達動員型ADRと、利用者ニーズから出発する市民的ADRの対立こそ、よほど本質的だとおもう。
それは当然、弁護士会ADRの内部にもあるし、司法書士会ADR、行政書士会ADRの内部にもある。
市民的ADRは、運営が難しい。しかし、その難しさは、追及する価値があるものだと思っている。