ADRセンターの件数を増やすにはどうしたよいかをよく聞かれる。
いろいろな活動が考えられるが、原点に返って、まずは少額の債権回収に使ってもらうのがよいのではないかと思う。
手が回らなかったり、地域でのイメージの悪化を恐れて、うまく回収できていない人たちはたくさんいる。
法律家に相談すればまず間違いなく「内容証明」の活用を勧められるが、それをしたくない人たちもいる。
相手の事情に応じて分割払いなどに応じても良いが、放置は困るという利用者にアプローチしていくというだけで、年間5件以下というセンターを卒業できるのではないかと思う。
あまり難しく考えすぎず、まずはここから始めたら良いのではないか。
たとえ不応諾でも相手にアプローチしたという記録は残り、申立人にとってはメリットがある。
相手方にとっても、自身の言い分を言える機会が与えられるというメリットがある。