Year of Japanで、日本の小学校における数学教育についての報告があった。
日本の数学教育の成功の秘密を分析するというスタンスで、日本人として聞いているとすこし気恥ずかしい感じ。
日本ではカリキュラムのモデルそのものは多様性が乏しいけれど、具体的な授業の研究の裾野が広いので改善の方向性が安定しているのに対し、アメリカではモデルばかり増え現場での取り組みの蓄積が足りないということをおっしゃっていた。
たとえば、「授業研究」として、生徒が授業の中でどのように考え、理解していくかのプロセスを教員同士が真剣に話し合っている様子がビデオで紹介された。
確かにわたしが自分の子どもの授業参観なんかで感じた、わたしの経験した範囲の小学校の先生方のほとんどが誠実に真剣に準備しているという実感とも合致している。
フロアからは、日本の数学教育が成り立つのは、「日本のお母さん」がいるからじゃないか、といった指摘もあった。