リッチモンド先生曰く。
…われわれは、裁判所においてだけでなく、法律を施行するものがパースナリティに関して学ばなければならないことを次第に認識するようになった。これらの施行者が、パースナリティを援助したり害したりするところ、また個人差を誤って研究して、ひとしくないものを同一に扱ったりするところではどこでも、法律の目的と実際的な成果とは、ほとんど関係のないものとなり、そのため夜中に通過する船のように、互いに知らぬ間にすれちがうように思われる。(P238) リッチモンド メアリー(杉本 一義訳)『人間の発見と形成 : ソーシァル・ケースワークとはなにか』(誠信書房・1963年) Mary E. Richmond (1922) "What is Social Case Work?" Russell Sage Foundation