高松里『セルフヘルプ・グループとサポート・グループ実施ガイド―始め方・続け方・終わり方』(金剛出版, 新装版,2009年)
最近、九大の教員が書いた本を意識的に読むように心がけている。
調停の本質が裁判か合意かという議論よりも、調停は支援であると考える方向もあるのでは、という示唆を、ある先生からしていただいた。あなたはかなり徹底的な調停支援説をとっているのではないかとも。
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この本は、非常に具体的・実践的な、サポートグループの作り方を書いた本。
運動論のクックブックという趣きの本。
ご自身の経験から、グループを作るときにはその出口(終わり方)も定めておいた方がよいという話が紹介されている。
グループの活動は、「言いっ放し」がむしろ原則型だともいう。
著者のベースにはエンカウンターグループの活動があるようだ。