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日本行政8月号

入江, 秀晃 (2010) "民間調停に軸を持たせる 「3つの壁」と「9つの課題」 (新しいADR論 5)", 月刊日本行政, 453, 18-23.

コメント (5)

A:

拝読いたしました。なるほど、まずはヒトなんですね・・・。
 明日はADR研修で自己理解を深めるひとつの材料として、TEGを試みる予定です。他人の紛争を扱うとき、常に自分に向き合うことも要求されていると感じます。

ヱ:

TEGというのは、エゴグラムのワークのことでしょうか?中村芳彦先生も、エゴグラムを使った研修を行っているらしいです。
調停人自身の傾向が、当事者に与える影響を考えるのは必須だと私も思います。

「自分に向き合うこと」というテーマは、日行連・日本行政9月号で扱います。ぜひご覧いただければ。

A:

転移、逆転移みたいなこともありますね。
 今は調停のステージに載るまでのことでどこの団体も苦戦している状態だと思いますが、いずれ調停人のケアみたいなものも必要になってくるのではないかと。モチベーションとか自己効力感なんかの話に及ぶかと思いますが。

ヱ:

スーパービジョンの問題は確かに大事かなと思います。
すでに、企業における苦情相談窓口などでは、課題として認識され始めているのではないでしょうか。
調停においても当然にその問題は大きいと思います。
試行を始めた機関はすでに直面している課題のようにも思えます。

スーパービジョンが機能として必要なのはその通りなのですが、じゃあ、誰がそれをできるのかという問題が第一にあります。
第二に、その機能について、必要とする調停機関が対価を支払えるのかという問題もあります。

ミッションが確立していて、ぶれの少ない、開かれた運用を心がけていれば、スーパービジョンを必要とする局面を減らすことはある程度までは可能なように思います。
あるいは、有識者研究者や、隣接専門家などを、事実上のスーパーバイザーに巻き込んでいくといったことが、当面は現実的なように思います。
でも、それさえも、閉鎖的な議論でできないのが多くの現状かも・・

本当は、裁判所の中に、そういうスーパーバイズできる資質を持ったひとが沢山いるはずなのですが、民間ADR機関を助けるという動きはなかなか拡がらないですね。
裁判所からすると、①裁判所の仕事を楽にするためにADRがあるのに、ADRのために仕事なんか増やしていられないということなのか、②裁判所のライバルを下手に育成したら裁判所の存在の否定につながるとかいかぶりの警戒をしているのか、③単に眼中に入っていないのか・・

A:

裁判所の中にという発想はかなりのサプライズでした。

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2010年08月06日 06:31に投稿されたエントリーのページです。

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