西原 和久 & 岡 敦 (2006) 『聞きまくり社会学--「現象学的社会学」って何?』, 新泉社(ist books).
現象学的社会学とは何かについて、社会学とは、現象学とは、現象学的社会学とは、というテーマで語られるディスカッション。
西原先生は、名古屋大学の教授。
理論社会学の学会活動の進展と、NPOでの実践活動を広めることを意図しておられる方。
そういう活動を戦略的に広めるために、かなりかみ砕いた話を書いているということのようだ。
聞き手はプロのライターで、同じNPO(東京社会学インスティチュート)に所属する方。
聞き手の岡氏も結構語っている。さすが50代男性。
シュッツは銀行家でもあったとか、フッサールは元々数学者として身を立てようとしていたひとだとか、そういうことだとちょっと原典も見てみたいなと思わせるような話が紹介されていて、そういう意味で誘う本だとおもう。