ヘイリー J. O. (2002) 『権力なき権威 -法と日本のパラドックス-』, (財団法人判例調査会), 財団法人判例調査会.
日本では1920年代から1930年代の始めごろに弁護士の数はピークに達し、1920年に3,082名であった弁護士数が1932年に7,000名に達した。議会における弁護士の政治的な影響力も高まった。その理由は明らかではないが、1930年代の中頃になると弁護士の数は急減し、1934年の7,082人であったものが、1938年には5,000名を下回っている。1934年から1938年までの間に日本の弁護士のほぼ3分の1近くがその仕事を辞めていることになる。 P125
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現代の司法を取り巻く状況は、戦間期(1920年代から30年代)と似ていると思える。
陪審員制度も調停制度もこの時期にはじまっている。
上記のような弁護士数の激変も経験している。
歴史に学ぶ必要があると思う。