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調停ビデオ撮影

セミドキュメンタリー方式で調停ビデオを撮影した。

当事者役は役者さんにして、調停人は、有志を募って行った。
調停人役は司法書士二人と行政書士一人(それぞれ有名人)で三回撮影をした。

当事者役は役者さんだけあって、感情表現がリアルで、迫力がある。
大きな声を上げるような場面もあり、調停人として、逃げ出したくなるような状況の連続なのだが、三人とも見事に、各1時間半を演じきっていた。
架空の状況とは言え、技術と覚悟の両方が必要とされる場面で、それをしっかり出せていたのだからすごいことだとおもう。

3人とも調停技法を勉強しているのだが、展開がそれぞれ異なっていった点もおもしろかった。
調停人の発話、特に質問の仕方によって、展開が大きく変わる。どれが良いどれが悪いというよりも、もう少し細かいレベルでそれぞれ良さも課題もあり、その違いを考える素材としてよいものができたように感じる。

できれば同じ設定で、調停技法を学んでいないが経験を積んでいる方による「良い調停」のビデオも撮れると、比較できてさらによいと思う。
評価型調停がダメで、対話型が良いみたいな矮小な価値判断ではなく議論できる素材を作りたい。対話型といってもバリエーションもあるし、評価型といっても上手な調停人なら何も話の最初から決めつけたりはしないだろう。

この企画は、法政大学法科大学院教授の中村芳彦先生の授業を手伝うという話の中で出てきたものだ。これから、4回ほどの講義も手伝うことになっているので、不安もあるが、楽しみ。

コメント (2)

消費生活相談員:

 お仕事お疲れ様でございます。
毎日、欠かさず拝見いたしております。
貴ブログリストから、宮澤先生のブログへも飛んで、
毎日拝見をさせて頂いております。
 さて、本日、入江先生がお書きの調停ビデオは、
いつどこでなら拝見することが叶いますでしょうか?

ヱ:

>調停ビデオは、いつどこでなら拝見することが叶いますでしょうか?

基本的にプロトタイプなので、大々的な公開予定はありません。

とはいえ、面白い内容なので、出演者の意向も聞いて、使い道を探っていきたいと思います。

これから編集作業が大変です。

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2009年11月21日 21:19に投稿されたエントリーのページです。

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