昨日の午前は、仲裁人協会の実務上の諸問題研究会。
「当事者に守秘義務はあるか」「当事者による調停人への不信(苦情相談、忌避)」などがテーマ。
実務論あり、法律論ありで、とても面白い。
スキル論だけでも、解釈論だけでも調停はできない。
しかし、大事なはずの問題なのに、十分に検討されていないものが実は多い。
少なくとも、実務家があまり意識せずに通り過ぎてしまっている論点を丁寧に掘り起こし、整理したい。
こうした地道な活動が民間調停の品質を上げ、司法調停にも影響を与えると思う。
夕方は、やはり仲裁人協会の調停技法勉強会。
こちらのテーマは、「イシューとアジェンダ」及び、公益施設建設をめぐる調停ロールプレイ。
扱いづらいテーマだったが、担当班の方が、かなり一生懸命準備していただいた。
参加者が多様なのと、かなり勉強されている方も参加されているので、ぜいたくな盛り上がりがある。
この勉強会を企画する前は、東京ではかえって勉強会がしづらいのではないかと思っていたが、やはり東京ならではの企画というものもありえるのだとわかった。