というのを読んでいて、とても違和感をもった。
教材を公開する姿勢はすばらしいし、WEBサイトを見る限り、かなりまじめなよい先生のようだ。
しかし、ここで伝えている「理由を言って断る」練習というのは、はっきり言ってアサーション思想の矮小化ではないだろうか。
しぶしぶなわとびを貸してしまう「行動1」を選択してもかまわないし。
攻撃的な「行動2」を取る”気概”みたいなのが大事になるときだってあるだろうとおもう。
感じが悪いかも知れないけど、理由を言わずに断る自由だってあるはずだ。
行動が選択可能であること、解釈は相手に委ねられること、自分の選択は自分が引き受ける必要があること、ということが大切なのである。「理由を言って断る」という技法を練習するだけでアサーションを学習しているというのはいかがなものかとおもう。
子ども相手にはここまで明確に絞り込まないと、教育していることにならないということかもしれないが。
この授業の中で一番アサーティブなのは、この子↓だとおもう。
T23:はい、今の行動2と行動3、どちらがいいと思いましたか?
C21:行動3(大多数)
C22:どっちもやだ(一人)。
T24:理由は?
C23:どっちも貸してくれないから、やだ。
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