公認会計士の資格のある中高時代の友人が独立したというので、一緒に昼食を食べた。
執行役員として参加する会社も準備中なので時間を充分に使えるわけでないのだが、会計事務所としても営業していかないとと言っていた。
うまくやっていそうに見える人も、それなりに転機が来るなぁという、ぼんやりとした感想を持つ。
有資格者の営業というのも、なかなか大変だ。
竜嵜喜助先生(弁護士)のエッセイを読んでいたら、アポなしで世間話をしにくる近所の人のことが書いてあった。
世間話というか、愚痴話というか、しかし、うっすらと無料法律相談を期待する近所の人の相手をしていても、なかなか商売につながらないだろう。
かといって、あっさり追い返すと、あの先生は高飛車だとかなんとか噂を立てられるのかもしれない。
日本人は無形の専門知識に金を払いたがらないという話があるが、わたしは、安易な一般化は好きではないので、その手のステレオタイプな説明にはくみしない。
が、竜嵜先生のおっしゃるような文脈の中で、良心的に仕事をしていくのは、やはりなかなかにたいへんな道だとおもう。
わたし自身、ひとのことを心配できる状況でもないのだけれど。