出席してきた。
Folberg先生(サンフランシスコ大学、JAMS)の話。
・35年間教えてきた。
・35年前にはメディエーションと、メディテーション(瞑想)と違いをだれもわかっていなかった。
・以前は、弁護士は、メディエーションを拒否していたが、法文化が変化してきており、現在は、多くの法律家がメディエーションを歓迎している。
・メディエーションは当事者が自発的に選択する手続であることが重要。メディエーションは、競争市場になっている。メディエーションは、ADRのなかでもっとも歓迎されている。
・米国の経験を日本にするように助言するつもりはない。
・米国でメディエーションは、大陸の西と東でさかん。大陸の中央部は盛んでない。
・普通は、弁護士が代理人についている。
・調停人は弁護士が多い。
・JAMSで働いている。JAMSは、全米で23オフィス。240フルタイムメディエーターがいる。
・大きな収入を得られている状況である。
・バンカメとチェースマンハッタンのケースや、マイクロソフトとクラスアクションのケースも扱っている。
・評判や経験で選んでいる。弁護士が調停人の評判を見て選んでいるのでうまく機能している。深刻な問題はない。
・裁判所では、リストが必要になるので、大事になる。リストアップされる調停人については条件が問題になる。カリフォルニアの場合にも、メディーターになるには、弁護士である必要はない。
・サーティフィケーション(認証)とライセンス(資格)は違う。サーティフィケーションは、表示義務だけがある。
・カリフォルニア弁護士会のチェアーだった。サーティフィケーション(認証)を1年半検討したが、結局やめた。
・サーティフィケーション(認証)などの専門家の活動は、利用者や素人に対する共謀になりかねない。
・日本では、法律家が代理しない場合が多い。その意味で、認証のニーズが高いかもしれない。
・JAMSでは、350ドルから1000ドル以上のタイムチャージ。経験、認知度による。
・自分は、1時間 600ドル。1日6000ドルが標準。JAMSの中でまん中あたり。
・平均的には、8時間のフルデイ、2時間の準備くらいの長さ。
・早ければ、半日で終わるものもある。長いものは、2,3日かかるものもある。
・裁判所からの回付のものでは、25%を受け取る。
・自分もまったく無料のものもやったことがある
Boulle先生(オーストラリア)の話。
・20年以上調停にたずさわっている。その前は、法律家としての仕事。
・メディエータとして活動するのは、簡単なキャリアパスではない。学生にメディエータになりたいと言われると、メディエータ以外の経験が必要だと言っている。
・2008年度から国内調停者許可制度が稼働。促進型モデルによるもの。
・この許可制度では、祖父母規定(grandparenting provision)がある。継続研修は必要。
・2009年4月の実態調査では、規範を疑問視する結果。利用者の半分近くが不満足。利用者の7割が強制されていると感じた。評価型の実務になっている。