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事例研究の方法論

二弁の事例検討会に出席させていただいて一年になるが、とても勉強になる。
メディエーショントレーニングの考え方とはかなり違うところもあるが、見るからに誠実そうな弁護士による話などを聞けることも多い。
年に一度の夏季勉強会には他士業からの参加も認めていてふところが深いところを見せている。

当事者が特定できないようにかなり配慮した報告になっているが、それでも紛争解決の様子で伝わることは多い。
非常に有意義な活動だと思う。
弁護士会でも事例研究を行っているところは限られているが、本来は、必ず行った方がよい種類の活動に思える。

ひとつの事例でも、よいことばかりでなく、考え方が分かれるような微妙な論点もでてくるところがある。

事例研究に参加している人が、なるほどADRはこういう風に良いが、このあたりは課題かとか、実感として持てれば、ADRへの持ち込み案件も増えるだろう。
逆説的だが、限界を見せてもらえた方が、かえってその相手を信頼できる。

例えば、臨床心理の世界ではもっと事例研究の作法などは確立しているとも思われるので、他分野の状況も調べていくと参考になるだろう。

ADRの促進といった場合に、案外、こういう心配、懸念材料にひとつひとつクリアするための議論を積み重ねていくことが大事かなと思う。

コメント (1)

突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
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もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
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今後ともよろしくお願い致します。
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2009年05月13日 15:53に投稿されたエントリーのページです。

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