以下は、アサーティブジャパンの森田さんのトレーニングを受けて考えたこと。
アサーションは、はっきりと考えを伝える技術である。
浅薄なアサーショントレーニングだとそれだけになってしまうのかもしれない。
しかし、まともなアサーショントレーニングでは、自分の迷いにちゃんと向き合うことを重視する。
認知行動療法をルーツに持つのだから当然とは言える。
また、「権利」の考え方を重視する。
それ以上説明する必要がない出発点を設定するのは、原理的にだけでなく、実際的に有効な方法だと思った。
従って、まともなアサーションの議論では、相手がアサーティブであることを尊重する。
ここがアサーショントレーニングのなかでのまともさを見分ける鍵だとおもう。
ところで、このような理念や思考方法は、メディエーションとほとんど共通しているように思える。
また、アサーションも人と人の対等性を目指した一種の社会運動ということだが、そこもメディエーションと共通している。
違いとしては、①アサーションが二人の対面コミュニケーションを前提としているが、メディエーションの基本前提は三人以上で行う対面コミュニケーションを前提としていること、②制度とか手続的としての側面をメディエーションは持っているが、アサーションは持っていないところ。