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エントリーが滞っていますが。
今回の米国取材で印象的だったのが、障害者向けの調停プログラムでした。
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Department of Justice ADA Mediation Program
Key Bridge Foundation
障害者と企業(例えば、ファーストフードチェーンとか、ホテルとか)や公共施設相手に、調停を行うというもの。
このプログラムは、当初障害者団体から非常に懐疑的に思われていたらしい。しかし、実際にやってみると予想以上にうまく行っているようだ。
ミソは、司法省の調査権限という強制力と、調停を微妙に連携させているところ。
調停の内容そのものは司法省にさえ非公開なのだが、調停の席に着いたかどうか(応諾したか)と、調停結果が成立したかどうかだけは司法省に通知される。
司法省は不満が集まっているのに誠実に応対しない企業から重点的に調査を行うという運用をしている。
そしてそのことが、調停の場で良い解決をしようというインセンティブにつながっている。
その結果応諾率は9割近くになり、合意率も高いらしい。
法と運用のギャップが大きいときに、ソフトランディングさせるツールとして、調停は有効に使えることを示していると思う。
当事者間の力の格差が歴然としていても、強制力とうまく連携すれば効果が上がるということも示していると思う。
同じ「一罰百戒」にしても、修正するつもりのある当事者をいきなり高権的に処罰すれば、当事者は反省するというより不運であったと思いがちであるし、怒りは権力というより申し立てた相手方に向かいがちになる。
反対に、調停を間にかませることで、執行機関は、確信犯的で不誠実な相手に対してのみ「一罰百戒」的に振舞うことが出来、正義に適っていると思う。
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北米における権利擁護とサービスの質に関するシステム 「日本における「障害のある人に対する差別を禁止する法律(JDA)」の制定に向けて」桃山大学北野誠一
こちらは、かなり懐疑的。
[岡山日日新聞]okanichi.co.jp:岡山弁護士会 行政仲裁センター開設 全国初岡山で 2市1町締結決定(2007年3月1日)
先日、岡山弁護士会で教えていただいた活動。
行政と市民の紛争を弁護士会仲裁センターで解決するというスキーム。
すでにいくつか実施例があるという話も併せて教えていただいた。
桃太郎荘休館問題 指定管理者と和解 岡山市が3290万円補償 - 山陽新聞ニュース
こういう制度もこれから様々なところで試みられるのではないか。
労働関係のメディエーション(ミディエーション)のトレーニングやコンサルティングをやっているところらしい・・
社長さんは、企業内のメディエーションで有名なモトローラ出身。
お話を伺ってみたいです。
Employee Assistance Programs (EAPs) というのが、この分野のキーワードのよう。
日本EAP協会 ホームページ - Japan Chapter of Employee Assistance Professionals Association
EAPの名前が書いてある会社の人と名刺交換した。
見るからに優秀な方なのでさっそくいろいろ教えていただいた。
EAPのスキームでは、カウンセラーが従来行わなかったような、環境改善への働きかけが”概念的には”含んでいるらしい。
Collins First Dictionary (Collin's Children's Dictionaries)
という4歳児向け英語辞書を買ってみた。
すべての単語に絵が入っていて、
kitten
A kitten is a baby cat.
というようなごく簡単な説明文がついている。
これを買ってみた動機は、何かの本に、発信型の英語力をつけるには幼児用の辞書と子供用辞書を使うと良いと書いてあったから。
cuddleなんて単語知らなかったが、なにしろ4歳児レベルなのだ。
この本は、子どもたちも興味深げに見に来る。
自分のPC内のファイルを検索してくれる、フリーソフト。
サーチクロスという2000円ほどのソフトを使っていたが、理由はよく分からないのだが、検索語にひっかからなくなってしまった。
Desktop HEは、なかなか良いです。
もっと親しみの持てる命名をすればもっとメジャーになりそうな気がするのだが。
Google Desktopのように重くならないのでいいです。
http://www7.big.or.jp/~single-m/kaishoukai/12.08hitokoto.htm
- むかないと思う人こそ留まってほしい。私こそが調停委員だと思っている人にこそ降りてもらえるシステムが必要
- 調停委員が主観や個人の価値観を押し付けるようなことだけはやめてほしい。・・
調停委員のお説教を聞きに仕事を休んで裁判所に通うようなことが何回か続き、ほんとに情けなく憤りを感じました。
きちんと弁護士と調停に臨んでいても延々と続くお説教、私の弁護士さんが何度も抗議をしてくれましたが、それでも男性調停委員の『男の子には父親が必要という』演説は繰り返されたのです
- 私の場合、家事調査官調査が入り、ていねいな調査をしていただき、その調査報告書を元に面接交渉が決まりました。
しかしそれでも色々と問題が発生したのです。
あれだけていねいな調査官が介在し実現した面接交渉であってもこれだけのことが生じているということを伝えようと思ったのですが、家裁では終わった事案に関しては電話も手紙も門前払いでした。
このことは非常に残念でした。
これから増加の一途をたどるであろう面接交渉に関連する調停に、少しでも子どもための面接交渉という観点を忘れないでいただきたいと思うのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%AF%E4%BD%9C%E7%94%A8
Adverse Drug Reactionの略らしい。
教えて!gooで、「離婚調停」を検索すると、5000件以上のヒット。
家事調停だと1000件以下になる。
http://okwave.jp/qa767527.html
調停委員の「あたり」、「はずれ」については時々コメントがある。