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家裁の模擬調停

先日、横浜家裁で模擬調停を見てきた。
非常に勉強になった。

40名ほどだったと思うが、狭い部屋いっぱいで熱心な市民聴講者が参加していた。
参加者の多くは、家裁の調停に好感を持ったのではないだろうか。

なにより、実演によって、一般人にもわかりやすく手続をイメージできるように工夫されていた。
また、単に権威があるというだけでなく、調停を安定化させるためのノウハウやリソースの蓄積もやはりあるなぁと思った。たとえば、事件パターンごとの受付書式の整備、非常用ベルを備えた調停室、調査官・書記官の協力体制など、民間ADRではまねをしようと思っても財政的に苦しいなあと思いながら見ていた。

もちろん、批判的に見れるところも多数あって、
・模擬調停でも調停委員は名乗らない
・審判や訴訟をちらつかせての応諾要請
・裁判官は最後に出てきて、単に合意文書を読み上げる役を(悪びれることもなく)実施
・当事者の満足度調査などはなし
など、それでよいのでしょうかとつっこみたくなるところもあったが、そういうところも含めてリアルだといえばいえるのかもしれない。

模擬調停の前に、手続説明のDVDを上映していた。これは、借りられるようだ。
研究のために借りてみたいと思った。

裁判所 | 広報用ビデオ・DVDの貸出しの御案内

期間は1週間だけだが、無料。

# 少額訴訟ってどんなもの?(改訂版) 20分
# 簡易裁判所民事手続案内 18分
# 特定調停手続案内 15分
# 家事事件手続案内 16分

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2007年11月28日 20:02に投稿されたエントリーのページです。

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