「アサーティブ」という考え方と技術を少しまじめに勉強しようと思い始めている。
いままでなんとなく敬遠していたのは、
・女性解放という文脈が強い
・ビジネス寄りに解釈した「アサーティブ」は強さ志向で、口ごもりや言いよどみを排除する志向がある
というあたりかなとおもう。
しかし、同じアサーティブという言葉でも、誰からどのように学ぶかによって大きく異なるだろうと思い直し、やはり日本では、NPOアサーティブジャパンがよいような気がしてきて、いくつか本を買ってみた。
まず読んだのが、アン・ディクソン[2007]『アン・ディクソン来日記念講演 対立を超え対等な地平へ』(特定非営利活動法人アサーティブジャパン)。
これは、2006年の講演録を起こしたもので読みやすい。
アン・ディクソン氏がアサーティブに触れたのは1976年ということで、メディエーション運動のルーツとほぼ同時期であるが、25年の歴史を振り返っているところなどは非常に興味深かった。知名度が上がるが、根本的な理念や原則が失われていったという話が紹介されていた。この歴史の動きも、メディエーションの歴史とシンクロしているようにも思えた。
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アサーティブジャパンというNPOは、トレーニングによってビジネスモデルを成立させているようだ。
自己主催のトレーニングと共に、自治体などへの派遣型のトレーニングも多く提供しているようで、NPOの運営としてもうまくまわしているようだ。