梅田望夫,平野啓一郎[2006]『ウェブ人間論』(新潮新書)
なんか軽めの本をと思って読んだのだが、平野啓一郎さんは若いのに真面目で、それほど軽い読後感ではなかった。
真面目な平野さんと対談すると、梅田さんは、思想の人ではなく商売の人だということがますますはっきりして、商売が下手な人間としてはその反対側に共感するなあと感じながら読んだ。
唯一、「現実が嫌な時は改善する努力をすべき」という平野氏に対して、いやいや、「努力して自分に適した場所に移動するのは、限られた自分の時間を生きるためには必要だ」という梅田氏に共感した。平野氏は正論を言っているのだが。