内閣府で行っている、日本法を英語に翻訳するプロジェクトについての話を聞いた。
民法をはじめとして、数十の法令がすでに翻訳されているが、それだけでなく、法令用語日英標準対訳辞書(Standard Bilingual Dictionary)がWebで公開されている。
気になって調べてみると、調停はconciliation、複数ある「あっせん」の訳のひとつとしてmediationが使われている。
法令上の調停は、民事調停法のように裁判所で行われるものを指すからconciliationでよいと思うが、mediationの訳が「あっせん」に固定されるとしたらちょっとミスリーディングになるように思える。
もっともこの辞書は、日本法を英語に訳す作業を円滑にするためのものであって、英語を日本語に訳す使い方は想定していないのかもしれないが。
また、ADR促進法も対訳作業が平成18年に終わっているはずのようである。(まだ公開されていないみたいだが)
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上記リンクが古くなっているので、以下を参照。(2012/05/09)
日本法令外国語訳データベース