いろいろなレベルでの、批判がありうると思うけれど、新しく提案されている法案の考え方はいただけないと思っている。
特に、「第二条教育の目標」というところが、教育現場に対する、上からの圧力の増大を招くのではないか。
教育現場にも、ビジネス感覚の成果主義をという考え方は、すでに石原慎太郎(戸塚ヨットスクールを支援する会会長)らの手で進められているけれども、結局、こうした動きは、「力の強いものは弱いものをこづきまわしてよい」というマッチョ思想でしかなく、「子ども」なる、弱くてにょろにょろしたやっかいものを、力で封じ込めたいという、社会集団としての悪意を体現したものに他ならないと思う。
戦後民主主義に限界があったとしても、この程度のお粗末な、格好をつけた<くさいものにはふた>の思想で置き換えてしまうほどばかげたこともあるまいに、と、思うのだが、どうだろうか。