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仲裁ADR法学会・研究会

法務省の内堀さんの話を聞きに、中央大学に行ってきた。

さわださんはひるまずに、大事なポイントを質問していて、その質問に青山先生はうれしそうだった。

法務省の本音としては、PRと認証はやるから、実体的に予算をつけて動かすのは各省でやってねという感じに聞こえた。

また、内堀さんは、Facilitativeな調停にも理解と関心を示しているようだった。


ところで、政策的には、社会実験として特区的に、ビジネス的にペイしない分野で、新しいタイプのADRの成功例を作ることが、一番必要だと思うが、依然としてそういう方向の議論にはなっていない。

国センの及川さんが、コミュニケーション中心の調停なんて、公正さを無視していてとんでもないという発言をしておられたが、むしろ政策的には消費生活センターが扱っているようなMarginal Justice分野で、日本型の隣人調停の成功例を作るべきなのにという気がする。団体訴権がやっと法制化されて、これから消費者代理人的活動をバリバリできるということはとても大事だと思うが、もう一方で、安全で「公正」な話し合いの場を建設することはとても必要だと思うのだ。

また、認証要件の、業務範囲とその専門性に対応する能力の判定の問題がとても大きい気がした。
まちのよろず相談みたいなことにすると、分野は案外広くなる。
その広い分野に対する専門能力ということについて、東京で期待されるものと、片田舎で期待されるものは違うだろうと思うが、認証する側としてはどう考えるのか・・

今度は機会があったら、ひるまずにぜひ質問してみようと思う。

コメント (2)

さわだ:

あらまっ。ありがとうございます。
そうか、あの場は、ひるまなきゃいけなかったのか・・・!!

ヱ:

>そうか、あの場は、ひるまなきゃいけなかったのか・・・!!

しかし、そうそうたる顔ぶれでしたね。

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2006年11月17日 21:09に投稿されたエントリーのページです。

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