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民法のすすめ

星野英一[1998]『民法のすすめ』(岩波新書)を読んだ。

概説の入門書だが、ご専門の越境を厭わず、大事な話には踏み込んで書いている。
日本には責任をとりうる個人からなる<社会>は存在していなくて、顔見知りの人間関係に過ぎない<世間>しかないという見方を紹介していた。
日本に社会が存在していないと早くに指摘したのは、森有正らしい。

「民法出でて忠孝滅ぶ」という議論が、民法制定時にあったようだが、しがらみ社会は21世紀でもなかなか健在・・

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2006年10月13日 19:35に投稿されたエントリーのページです。

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