対話調停カフェ・オンライン ふりかえり
昨日(2020/4/11)は、対話調停カフェ・オンラインという名称で16名の方に参加頂き、Zoomを使ったワークショップを実施しました。
参加頂いた皆さんにフォローして頂き、有意義な経験を持つことができました。
が、同時に、なかなか大変だなこれはという実感も持ちました。
最も困ったのが、準備していたアカウントでのブレイクアウトセッションの利用ができなかったところですが、参加者のひとりであった大澤恒夫先生が急きょホストを代替してくださり、ブレイクアウトセッションを使っての体験を実施することができました。
しかし、ブレイクアウトセッションから全体に戻る過程で、連絡をもらっていたのに私が気づかず復旧に関してフォローできなかったというトラブルなどもあり、イベントとしては成功したとは言えないものだったと、個人的には総括しています。
今回は調停トレーニングの関係で親しい方が多く、やる気もあっておもいやりも深い、ある種、理想的な参加者ばかりだったので、用意していたグループワークや、調停ロールプレイも無事実施できました。普通の調停ロールプレイとオンラインでの調停ロールプレイの違いについての議論などもできて、その意味ではとても有意義な経験ができたと思います。
しかし、今回はいませんでしたが、参加者にモチベーションが低かったりする人が、ブレイクアウトセッションなどで小グループ内にいたりした場合の不満感などは、リアルなワークショップ以上ののもになりそうだという風にも感じました。
また緊急時の連絡方法を事前に確立しておくことの重要性を改めて感じました。
参加のためのスムーズさというのは、かなり機器的な環境面への配慮によっても変わってくることが実感されました。通信の安定度もそうですが、他にはたとえば、照明の位置によって顔の表情が見えやすいとか、カメラに対しての体の姿勢によって、ちゃんと向き合って話し合おうとしてくれるように感じるとか、そうした配慮の意味でのリテラシーがあるかないかによっても、話し合いの質的実感が変わってくるといった気づきがありました。
ロールプレイ後のふりかえりで、オンラインだからこそ同席者のプレッシャーによらずに伸び伸び話せるという指摘もあり、当事者にとっては同席調停と別席調停の中間的な雰囲気の中で実施できるかも知れないという可能性を感じることもできました。
チャットの利用、同じファイルを同時に編集しながら話し合うといった機能の活用など、オンラインならではの可能性を研究する余地もありそうです。
消費生活相談員をされている宮園さんからは、最近は、結婚式のキャンセル料問題などの相談で困っていることが多いという紹介などもありました。オンラインでは、限界があると言いつつも、集い、ともに考えていく工夫を重ねていくことは必要なのかなとも感じます。
(本当はもっと参加者にたくさんの話をしていただくような進行にすべきだったのかもしれないとも感じました。)
開催案内時には書いていなかった録音許可を取ろうとして結局は録音はしなかった(ブレイクアウトセッションを録音する機能がそもそもない)みたいなやりとりはすべきでなかった(目的が異なるので、別企画として準備すべきだったところ優柔不断にふるまってしまった)なども反省です。
とりあえず、ドッと疲れましたが、一晩寝ての、以上のようなふりかえりです。
ゼミOBのお二人を含め参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました。