神戸大学の齋藤彰教授のご厚意で、CEDRのDanny McFaddenさんの2日間のメディエーショントレーニングに参加させていただいた。
McFadden氏は、CEDRのアジア部門の代表で、国連と世銀でも要職で働いている重鎮の方。
元々オーストラリア人だが、現在は、香港に拠点を置いておられるようだ。
実に楽しそうにトレーニングをされる方で、こういう余裕というか、雰囲気は大事だなぁと思った。
20代の頃はブルーカラーの仕事を色々していて、履歴書には書けないけれど、という話もされていた。
奥さんは中国人で、中国語が上手なそうで、時々中国語混じりで話をする。
台湾で4歳児に英語を教えたこともあるとおっしゃっていたが、道理で分かりやすい英語を話す。
調停モデルは、準備でそれぞれにコンタクトはとるが、基本的に、朝から晩までの1日での調停実施(ビジネス調停)ということのようだ。
タイムチャージは600USドルで準備を含めて15時間分請求するのだという。つまり、ざっと、100万円。
最後に参考にいただいたCEDRのレポートでは、イギリスのビジネス調停のマーケットは拡大中であるという。調停人はファシリティティブを自認する割合が高いが、利用者はエヴァリュエイティブを望む割合が高いなどという結果をわざわざ示している。
CEDRの実務モデルは、別席をよく使うようだが、McFadden氏は、ほとんど同席で進める場合もあるとおっしゃっておられた。
CEDR news :: Mediation Market grows by 5%: The 2016 Mediation Audit
トレーニングは、ファシリティティブの内容だったが、別席を使う前提にしているのと、分配型交渉への対応説明もなされていて、このあたりはペパダインのスタンスにも似ていた。