子どもがケンカをして怪我をさせたということで、その両親が話し合う……うちに、どんどんケンカになっていくという話。ゲオのレンタルビデオで見た。
もともとは、舞台劇だったそうで、舞台劇のタイトルは「God of carnage」、映画の原題は「Carnage」。Carnageというのは、虐殺の意味。
脚本家の4人の登場人物全員への悪意をたっぷり込められた作品で、ブラックユーモアが濃密。
被害者の両親対加害者の両親という形で話し合いははじまるが、夫婦間の互いへの失望が話されたり、男性連合、女性連合ができたり、子どものことそっちのけの男同士の対決、女同士の軽蔑のし合いも出たりと、目まぐるしい。
加害者側の父親が弁護士で、謝罪するために相手の夫婦の家にいるのに、ケータイに出て、クライアントへの助言をしまくる。その内容も、製薬会社が薬害を疑われているが、握りつぶせという指示である。