今年の仲裁ADR法学会は、阪大(豊中)で。
環境ADRについてのシンポジウムがあり、公害等調整委員会についても報告があった。
公害等調整委員会は、重装備の手続で、さらに「調査」については、当事者負担なく国庫負担の仕組みになっている。
仲裁ADR法学会について、さる民訴学者は仲裁法の研究報告がしづらくなっていることを嘆き、さる法社会学者は民訴学会っぽい雰囲気になってしまっていることを嘆いておられた。
誰もがアウェイな学会ということか。
*
元茨田高校の教員だった池田径さんの連載記事を読んでいた。
大変味わい深い。
……私は、「生まれてくることはすばらしい」という話からは入りません。親からの虐待があったり性別違和の問題を抱えている子どももいるからです。 まず、この世界に生まれてくることの不条理について問いかけます。「いきなり人生が始まって、自分の希望とは関係なく姿形も性別も家族も決められていて、あとは死に向かって生きていくだけ」ということの不条理です。この輪の中にいる全員がその不条理の中で生きていることを確認します。 その上で、この不条理は実は奇跡とともにあることを伝えます。…… 誕生日は、あなたが不条理にもこの世界に送られた日ですが、周囲の人たちにとっては、あなたという存在を贈られた日です。 P58-59池田径 (2016) 「ピアメディエーション教育で安全安心な学校環境を(第5回)「バースデイチェーン」による"存在の肯定""自他の尊重"」 月刊学校教育相談, 30(10), 56-59.